だるい授業 ~3時間目 魔法具と能力と魔力~
「はあ」
俺は窓の外を見ていた。それは何故か?授業がだるいからだ
「失礼します」
教室のドアが開き、ショートヘアで背が低くい一人の生徒が入ってくる。
俺はその声の主の方を見る。と同時に自己紹介が始まる。
「Xクラス4位{戒魔} と言います。今回は魔法具の授業ということで、他のXクラスの人たちは任務が忙しいし、おそらくわかりずらい説明がいるということで今回私が来ることになりました」
そんなきっちりとした自己紹介を無表情でするそいつは早速…と腰につけていた拳銃を手に取る。
「私の魔法具はこの銃です」
そうして黒板に何やら図を描き始める。
「まず、魔法具とは所有者の能力を実態がある物に流すことで、能力を付与して使うことができる特殊な武器です。ですがあくまでこの魔法具というのは魔力操作の慣れていない人が使うものです。まあ例外として…私のように特殊な条件でしか使えない能力を持っている人も使いますが、基本的には{素手では心もとないので武器を持つ}という感覚です」
俺はこの説明を聞いて真っ先に思ったことがある。無表情で淡々と説明をして、少しばかにしたような感じ…俺この人ニガテだ。
俺がそんなことを思っている間にも説明が続く。
「そして魔法具は魔力を付与するのに限界があります。なので、能力が強いけど魔力が少ないと言った人は持つ方がましですね」
ここでやっと俺たちの方に顔をむける
「あんまりわかっていない人がいるようですね…」
まるで俺たち生徒を見透かすように目を細め、そんなことを言う戒魔はう~んと首をかしげる。しばらく悩んだ後なるほど…と何やら別の図を描きだした。
「魔力と能力の違いを知らない人が多いみたいですね…まず、能力は皆さんが使っている物の効果などをひとくくりにまとめた呼び方です。私の場合は{戒}ですね。○○する能力と言われることもあります。 そして魔力は、能力を使うときに消費する燃料のようなものです。ですがこれには魔力と違って実態があります。そうですね…例えばここに{光線}を打てる能力者がいるとします。その能力者の能力は{光線}です。そして能力を使ったときに出る光線は魔力で作られたものです」
頭が痛くなってきた…
「そして魔法具はこの魔力の方を使います。なので、使用者の能力とは別の能力を使える魔法具も複数存在します。カンの良い人ならわかったかもしれませんが、魔力は人によって量は違えど例外はありますがそれ以外はほぼ同じです。なので魔力を別の人に分け与えてたり、能力を複数人で同時に使う、{合技}というわあもあります。まあ…魔法具を使うということは魔法具と自分の{合技}だと考えてくれれば問題はないです」
寝ていい?寝ていいよね?
俺はくぁっとあくびをする。
「魔法具には基本的にその魔法具にしかない{特性}というものがあるので使うときはしっかり見極めてから使ってください。魔法具は自分と戦闘をともにする臨時の相棒です。使うときは大切に使いましょう。また、中には魔法具を使わない人がいます。そう言う人の説明もしておきましょうか…
まず、説明した通り魔法具は魔力を付与して使います。なので魔力100パーセントの攻撃よりも威力が落ちます。魔力をフルに使う人は基本的に実態がある魔力を理解し、その魔力を具現化できます。ここまで応用がきけば、具現化した魔力で武器を作ったりできます。そして魔力で作った武器を{神器}と言います。魔法具よりも数段強い武器ですね。そして他にも魔力を圧縮して操ったりといろんなことができるようになります。」
そして戒魔は一息つき、
「この領域までいければEクラスから確実と言っていいほど抜け出せますので頑張ってください」
その言葉にクラス中…いや、クラスの俺以外が歓声を上げる。
それからは生徒たちが盛り上がり、説明は聞こえてこなかった。
「まあ…別に聞く気はなかったけどな」




