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第一撃
「まずいな…」
俺がそう言い右手のこぶしを固め、地面を強く踏み込む。
「まあ…後は頼んだぞ?」
俺はそう鈴と彼方に言い踏み込んでいた地を思いっきりけり、魔法防御壁に固めたこぶしをぶつける。
バキッと耳をふさぎたくなるような音が鳴り、魔力防御壁は完全に砕け散った。そして俺はそのインクーボと言われる生徒…に旋回しながら左ひじを腹部に打ち込む。
「ぐぁ…!!」
そんなみっともない声を発しながら吹き飛んでいく生徒の後にその場を舞った物があった。
それは俺の左腕だった。
「くっ…」
俺は目の前で苦しんでいるものを見る。この攻撃は確実にモノから放たれた攻撃だ。しかも攻撃の矛先は、俺ではなく今の今までこの場にいたあの生徒…
「だとすると…」
俺は宙を舞う左腕をつかみ、俺の左腕に無理やり魔力でくっつける。
「こいつを止めれるのは俺しかいない…か…」
俺の言葉をあいつなら…鈴なら…理解しているだろう…だったら
「かけてみるか!」
俺のフードに隠れた顔は笑った。




