戦いの火蓋は切れる
~後日~
俺は今校舎から校庭を見下ろしていた。俺の横には鈴と彼方がいる。ちなみに今はフードをかぶっているため、彼方が丁寧な敬語で話してくる。
俺以外だとめっちゃ丁寧に話してくるのでどれだけ俺はあいつに嫌われてたんだ?っていうか…声でわからないのか…
「で…貴方はどうしてこの試合を見たいと言ったの?」
鈴が俺に問う。
「もしもの時があったらお前に協力してほしくてな…」
俺の言葉に首をかしげる鈴を俺は無視をし再び校庭をみる。
もしあいつが忠告を守らない場合…最悪死人が出るかもしれんしな…
「まあ…観戦するだけじゃないかもしれないからな…気は抜くなよ?」
そう言い俺はモノの対戦相手を睨みつけるのであった。
~校庭~
目の前の少女は絶対に手を抜いてはいけない相手だ。それなのに、つい昨日俺はあのフードに脅された。俺の首にたやすく短剣を当てれるほどの手練れ…どうするか…
{試合…開始!}
校長先生のコールが放送室から入る。
その瞬間目の前の少女が消える。
「後ろ…」
俺は素早く飛び跳ねると、体をひねり背後にいた少女に打撃を与えようとする…が、その少女は片手でその打撃を受けながし、俺の腹部にめり込む。
「ッ!!」
俺はその衝撃で後方に飛ばされ、魔力防御壁にたたきつけられる。
まずい…このままだと…負ける。
俺がそう思う瞬間に、目の前にこぶしを固めた少女がいる。
即座に防御態勢をとるが、上向きの軌道のこぶしが下から連撃で飛んでくる。後ろは壁で前方は連撃…完全に抜け出せない…
「ぐ…!」
俺はせいいっぱいの力を足にため、防御壁を蹴り、体当たりを食らわせる。だが、それは決定打にはなってない。
どうする?
頬を冷たい汗がつたう。能力を使うしか…
そこまで考えた時に、観客席にあのフードをかぶった男がいた。その瞬間、こちらを見下ろしているその男のフードが一瞬風が吹き顔が少し見えた。
「あの顔は…」
その顔には見覚えがあった。
「Eクラスの生徒じゃないか…!!」
俺はその事実を思い出し、怒りがこみあげてくる。Eクラスの生徒…そいつに脅迫され、俺はそいつの言いなりになりそうだったということだ…
「誰が…」
その瞬間、俺の中で何かが切れた
「お前なんかの言いなりになるものか!」
俺はそう叫ぶと、能力を発動させるのであった。




