嵐の前の静けさ
~校長室~
「なるほど…そんなことがあったわけだ…」
俺は一連の話を校長に話している。校長は前回の事件について俺がかかわっていることは知っていたようだが、詳細は知ってなかった。校長が言うには、モノを通して知ったらしい。
「まあ…俺はのんびり授業でも受けながらまったり過ごすよ」
そんな俺の言葉に校長は待ったをかける。
「いや…一つ頼みがあるんだが…」
「?」
なんだ?と思いながら耳を傾ける。
「お前をX、せめてSクラスまで上げたいんだ」
「俺に目立てと?」
「いやいや!…これにはちゃんとした理由があってだな…」
校長は目をそらしている。
一体なんだっていうんだ…
「実はつい先日モノがSクラスの自己紹介の時に自分はお前の娘だと宣言したことは知ってるか?」
校長まで知ってるとは…周知の事実なのか!?
「知らされた」
「そのことがほぼ全校生徒に流れてな…」
ナンテコッタイ
「今から隠ぺいは?」
恐る恐る俺は聞くが校長は首を横に振る。
「はぁ…で、俺はどうしたらいい」
多分ここ最近で1番大きなため息が出た。
「まずお前はSクラス以上に上がってくれ。そうすれば暗号名が与えられる。そうすればフードで顔を隠してSクラスでやっていけばいい」
「それまでの段階は?」
「実はモノの一件でお前と勝負したいっていうやつが大勢いてな…そいつらと戦ってもらう。その時はお前自身の名前{黒牙 海斗}として出てもいいし、先に暗号名を語ってもいい。どうせお前は必ずSクラスには届くだろ」
「案外届かないかもしれないぞ?」
「ジズを倒した時点で届いたも同然だろ?」
そうだった…確かジズ、Sクラス2位だったか…
「わかったわかった。そうするよ…だがそれなりのサポートはしてくれよ?今回の件に関しては俺に非はないぞ…」
俺はそうこぼし校長室を出る。
いやな予感がする…Sクラス昇格戦?いや…もっと別の大きな何かが…
「気を付けておいた方がよさそうだな…」
俺はそうつぶやき教室に戻るのだった




