新しいペア
~休憩時間~
「で…?何でこのクラスに来たんだ…?」
俺がそうジズもとい{白石 鈴}に事情を聴く。俺の隣で彼方は伏せているが聞き耳を立てているのがバレバレだ。
「あんたが前回誘拐されたじゃない?」
「ああ」
前回の事件は校長が学校の生徒一名{俺}が人質とされたところを学校の生徒が救出したということになっている。
「その時私は誰かさんに勝負で負けたのよ…」
俺を鋭いまなざしで睨む鈴。
「イッタイダレナンダローナー」
自分でも恐ろしいほどの棒読みである。
はあっとため息をはき鈴は続ける。
「その誰かさんが私だけじゃなくて私の相棒も倒してたんだけど、私だけ帰還したってことでこのザマよ…」
「あ…」
俺は思わず声を上げてしまった。あの時飛んできた矢の魔力が2種類あったからスズリが鈴の相手をしている間にささっと気絶させていたのを忘れていた。
あれ?もしかしてこれ俺のせいじゃね?
「その誰かさんのせいで私はここに落とされたのよ…それに加えて決闘も制限されたわ」
「マッタクヒドイヤツダナー」
俺がそう言うと鈴は俺を睨む。
「まあ…戻りたいんなら戻ればいいだろ?もともとSクラス何だから、戻ろうと思えば戻れるだろ…」
「飛ばされたのは私一人だけなのよ?」
「それは分って…て、まさか!?」
「お察しの通り私は相棒がいないの。Eクラスの生徒は単独では任務に行けないからね…それに相棒を置き去りにして落とされた生徒の相棒になろうなんて人はいないでしょう…」
「いや…ここに一人いるぞ」
そう言い俺は隣を指さす。
「へ?」
そんな間抜けな声をあげ顔をゆっくりと上げる彼方。
「こいつは俺との相棒に不満があるみたいだからな…こいつと相棒を組めばいい。彼方は相棒がポンコツじゃなくなるし、鈴は相棒ができる」
そして俺は合法的にさぼれるわけだ!!
「どうだ?」
その提案に鈴が口を開こうとするがその前に彼方が叫ぶ。
「賛成です!!」
「決まりだな」
俺はそう言い席を後にするのだった。




