54/116
偶然か必然か
~朝 教室~
「はああ…」
そう机に伏せてため息をついているのは彼方だ。
俺に怒られてからこの様子である。
「いい加減顔を上げたらどうだ…?というか何でそんな機嫌悪いんだ」
「貴方、今回新人がXクラスに過去最高速で昇格したことを知らないんですか…?」
うん…?なんか嫌な予感が…
「その女の子、モノっていうらしいんですけど」
「へ~それで?」
「その子があなたの娘って自己紹介したらしいですよ?」
「!?!?」
動揺するが俺は瞬時に冷静さを取り戻す。
「そんなはずはねえだろ…」
「いや…でも結構有名な話になって…」
彼方がそんなことを言っている最中に先生が扉を開けた。
「ハイ皆さん注目!」
そう言われ俺らは先生の方を向く。
「入ってください」
そう開けられたままのドアの方に先生が声をかけるとそのドアから一人の生徒が入ってきた。
そして俺はその生徒を知っていた。
その生徒は教卓まですたすたと歩いていきぺこっと礼をし自己紹介を始める。
「今日からEクラスになります。!{白石 鈴}といいます」
そこにいたのはSクラスだった生徒 ジズであった。




