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小さな悪意が生まれる時 12話
その銃声は…後ろから聞こえた。その瞬間、さっきまで頭を撫でられていたセロは、その手を離れて地に倒れる。
「×××‼」
男がセロを抱えて叫んでいるけれど私には聞こえなかった。お師匠様は動揺を見せ、やがて後ろを振り向く。私もそれにつられて後ろを振り向く。そこには…
「1人目」
機械音のような声でそうつぶやく、黒いローブで身を包み赤い目を光らせる人影がいた。
「お前か…」
鋭い目でその人影を見るとお師匠様はその男に一瞬で近づいたその刹那、腕を吹き飛ばす。けれどその瞬間その人影の吹き飛ばされた腕は、人影に戻った。そして、そのその影は戻った腕を上にあげる。
「死の記憶」
その瞬間、お師匠様が飛ばされ、桜の木にたたきつけられた




