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小さな悪夢が生まれる時 10話
そして私たちは買い物を終え、とある山に来ていた。ここには様々な屋台が多く開かれている。日は落ち始め空には薄く赤色がかかっている。
「いた!お兄ちゃん!」
セロはその人のところに駆け寄っていった。
「やっと来たのか…」
聞き覚えにある声がして振り返るとお師匠様がこっちを見てる。私はお師匠様のもとに駆け寄ると、あたりを見渡す。
「みんないる…」
私のつぶやきにお師匠様は
「そうだね…全員ではないけれど多くの能力者たちがここにいる」
そうして再度あたりを見回す。その問いにふと気づいたことがあった。
「セロがいない…」
そんなつぶやきを聞こえていたかは分からないけどお師匠様は何も言わずに歩く。私はそのあとをついていく。
「頼んだぞ…」
そんなお師匠様の声は私の耳には届くことなく、私たちは屋台を回り始めた。




