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小さな悪意が生まれる時 1話
この物語は番外編 スズリの物語です
私は…親がいない。そんな私を拾ってくれたのがお師匠様だった。
目を開けると、真っ暗な部屋にお父さんとお母さんがいた。
正確には…
お父さんとお母さんの死体があった。
外傷はない。二人とも私に頭を向けて、白目をむき死んでいる。
「お父さん…?お母さん!」
無意識だった。まだその時、私は6歳だった。
「大丈夫かい?」
そう優しく声をかけてくれたのがお師匠様だった。
こわい。ただそれだけでその人に助けを求めた。
私の過ちは、きっとここから始まった。




