Sクラスたる所以
「それを止めるなんて…やるわね?」
さっきジズが放った矢は明らかにここまでは届かないような角度放たれた。
「なるほど…そういうことか」
俺はふっと笑い視線をスズリに向ける。
「気づいたみたいね?私が何をしているのかを。まあどう対策するか見ものだわ」
余裕そうな顔を浮かべそんなことを言うジズ。確かに対策方法はないな…
ジズの魔力は{貫通}どんなものでも貫通させられる。つまりさっきのは、弓を放った時の空気抵抗を0にしたってわけだ…そうすればいくらでも飛距離が操作できる。
「威力操作にも応用できるってわけか…」
「その通り!これが私のSクラスたる所以よ!」
そう言い今度は俺の方に弓を放つ。その矢はとんでもないスピードでこちらに来る。
よけることは動作もないが、スズリに当たってしまう…受け止めるしかないか。
「くっそ…いってー」
俺は手をプラプラさせながらそう言い、飛んできた矢をスズリに投げ返す。それをスズリは弓で防御した。が、弓がへし折れていた。
「これで弓は使えないな」
「なんて力よ…」
スズリはそう驚きつつボロボロの弓を投げ捨てた。
「さて…あとはどうする?見たところお前はもう武器を持っていないようだが…」
「あんまり調子に乗らない方がいいわよ?」
そう言い彼女は手を前に出し何かを唱えた。それと同時に小さな魔力の粒が彼女の周りに多く現れる。
「ここからが本番よ?裏切り者さん」
さてさて…第2ラウンド開始かい…
と思いつつ俺はまた構えるのであった。




