ジズvsスズリ 戦闘開始
「そのけがで私に向かってくるなんて…度胸だけはあるじゃない?」
にやりと笑う目の前の女は、私に対する敵意こそあるが殺意は感じられない。つまり…
「手加減をしてもらえるようですね…」
「まあ…生きてとらえるのが私たちの仕事だから…ねえ?」
そう言い彼女は弓矢を構え上空に、放つ。オーラをまとったその矢は空高くに打たれた。それと同時に彼女が私の方に素早く接近してくる。
「近接もできるんですね…」
そう私は彼女の攻撃をさばきながら言った。だが彼女はそれには答えない。一瞬お兄ちゃんがいた場所を見る。でもそこにはお兄ちゃんはいなかった。どこに行ったのかは私には見当もつかないけど…お兄ちゃんなら大丈夫と自分に言い聞かせ、敵の分析に集中する。でも…
「ッ……!」
弓を近接として使ってくる相手は、見かけによらずリーチが長い。それに加えて矢の飛び道具も保持、同時に3発まで放てる…極めつけは…
「やっぱりそうでしたか」
私が彼女と距離を取った瞬間。戦闘開始時に放たれていた弓矢が2本私と彼女の間をすり抜けていった。
「さすがは殺人鬼ね」
そう言い彼女は、また私に急接近してくる。それに対し私は防御の体制をとる…が
「な…!?」
彼女は私を攻撃するのではなくつかんできた。そして彼女自身の体をひねり体の向きを変えている。まるでその方向から攻撃か何かが来るかのように構えている。
{このままじゃあまずい!!}
本能的にそう悟った私はとっさに能力を発動させるのであった。




