小さな殺人鬼
その部屋からは異質な「死」の気配がした。
あの殺人現場から感じ取られたものと似て非なるオーラだった。
「ここは…」
そこはAクラスの生徒の部屋の用だ…
俺はそっとドアノブに手をかけ、そのドアを開ける。
「これでも泳がせていたんだぞ?なぁ…」
そうして俺はこの部屋の持ち主と思われる生徒に目をやる。その生徒からは生気を感じられない。連続殺人の被害者と似た状態だ。だが、ここは能力者でありながら抵抗した後がないところを見ると、一方的にやられたように見える。そしてその傍らにはそいつがしゃがんでいる。
「スズリ?」
俺がそう声をかけるとゆっくりとスズリはゆっくりと立ち上がった。
「分かってたんですね…」
そう彼女は俺に近付いてくる。
俺は反射的に腰につけている拳銃を手に取り彼女に向ける。
「それを向けてどうするんですか?」
スズリは首をかしげてそれを指さす。その顔はさっきまでの少女の顔とは一変していた。その顔は殺人鬼の顔だった。
「確かにこの程度ではお前にとってはなんてことないだろうな」
この拳銃は何の役にも立たないがないよりましだ。俺がそんな思考を巡らせている中1つの疑問ができた。
{なんで俺はいま生きてるんだ?}
そうだ。スズリが俺を殺す気ならもう死んでる。つまり…
「俺に今度はどんな依頼をするんだ…スズリ?」
そう問い俺は銃を下す。
「さすがお兄ちゃん!分かってますね!」
そして彼女は俺に告げる。その依頼内容を…




