準備
俺たちはその少女と話すため廊下を進んでいる。
「一体あの少女はどこに行ったんでしょうか…」
珍しくそんな弱気なことを言う彼方に俺はあおるようにいった
「何だ?もう疲れたのか?休んでてもいいぞ?」
「貴方に任せたら絶対さぼりますよね?それに私があなたより先につかれるなんてことはありません!」
そうぷりぷりしながら先を歩く彼方。めんどくさいな…と思いながら俺はその背中を追おうとした時だった。
その放送が鳴ったのはあまりにも突然だった。
「ただいまから、Sクラス1位のガールと転校生モノの入学実戦測定開始準備をいたします!」
その放送に俺はぴたりと足を止めた。理由は簡単だった。俺はこの測定のことを俺はモノから何も知らさられてないからだった。
「これは…見てみたいですね…」
そんな悔しそうな声が前から聞こえてきた。
「見たいんだったらスズリを探さないとな…」
「スズリ…?て誰ですか?」
こいつ…俺より先に彼女と話していたのに俺より彼女について持っている情報が少ないのか。
「あの少女のことだ…なんで名前を知らないんだ…」
「し…知ってますよ!」
焦っているのか、ろれつが回ってないので嘘だということはまる分かりである。そんな時視界の隅にその少女を見つけた。スズリである。
「探したぞ…スズリ?」
そう俺が声をかけるが彼女からの反応は帰ってこなかった。その少女は何かに目を見開いている。その方向には実戦測定の会場である運動場がある。
「なんだ?お前は見たいのか?」
そんなことを語り合えるとその少女は小さく首肯した。
「彼方を見たいのか?」
「えぇ…まぁ…見たいですけど…」
「じゃあ2人で見ておいてくれ…俺にはちょっと用事があるからな…」
スズリは渋々了承したように見えたので俺はそいつのところに走るのであった。




