憂鬱な朝と1つの問題
~朝~
「眠い」
俺はそう言葉をこぼしながら目をこする。朝は俺にとっては憂鬱なものである。布団をかたずけ制服を着て拳銃を装備する。ナイフに関しては飛び道具があるから問題ないと思ったので持って行かないことにした。そして俺は教室に向かう…前にその場所に行くのであった。
~校長室~
「何の用だ?こんな朝から…」
そう問うのは校長だ。要件なら決まっている…昨日の女子生徒のことだ。
「昨日の夜、女子生徒が俺の部屋に来たんだが、その生徒が決闘のことを話してな。俺が勝ったと言ってる。どうゆうことだ?」
校長はその言葉に少しかおをしかめたのち引き出しから何やら紙を持ち出し、俺に言う
「この中からその生徒を見つけれるか?」
「ああ…特徴的だったからな」
そうして、俺はその紙をめくっていくうちにその生徒を見つける。
名前 ジズ・ヘルナ
年齢 17歳
身長 162cm
体重 ここを見るのはやめておこう…
能力 ~貫通~
能力詳細 物体を貫通させることができる能力。それ自体にあまり攻撃力はないが応用として物理、能力を貫通を常時発動させることができる。特徴として貫通対象を完全に通り抜けるため味方をはさんで後ろにいる敵に攻撃が可能。
能力判定A
クラス S 2位
あいつSクラスだったのか…しかも能力貫通…
「この生徒か?」
俺が考えているとき、校長がそんなことを言う
「ああ、確かにこの生徒だと思う。唯一違うことと言えば、このヘアピンがないことだ」
俺が指をさすのは小さな花がついたヘアピンだ。生徒写真を撮るときも付けているほどだ…よほど大事なんだろう。
「その生徒は…というよりこの学院の上位クラスは暗号名で構成されていることは知ってるか?」
「いや、初耳だ」
なるほど…つまりこれは暗号名なのか…
「学院の実力者というのは犯罪者側からしたら邪魔だからな…本名がばれて家族などに被害が言ったら笑えないだろ?」
「なるほど…って今はそのことはどうでもいい。能力貫通だからあんたの能力がきかないってことが分かった以上どうすることもできなくなったのが問題だ。」
俺は頭を抱え言葉をこぼす。だが校長は危機感というものを持っちゃいないらしい。
「まあ、こればかりはお前が彼女と仲良くなればいいだけだろ?そうすればばらされる心配はないわけだ。それよりいいのか?そろそろ授業が始まるぞ?」
俺はそう言われ時計を見る。見れば残り6分しかない。
「図りやがったな!?」
俺はそう言い捨て、教室に急いで向かうが、準備が間に合わず彼方に叱られるのであった