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陰
「…で…」
俺は今とある場所に来ている。
「やっぱこうなるんだな…」
俺のあきれ声が響くのは校長室…もとい今は作戦会議室だ。
「授業が減ったんだから当たり前でしょう」
後ろから冷ややかな声が聞こえてくる。
「アンタなら予測できたでしょ…その丸まってる背中を早く治しなさい?」
べしっと背中をたたかれ俺はそいつらを睨む
「やっぱいるのなお前らは」
そこにいるのは彼方と鈴のペアだ。現状ここにいるのはEクラスのメンツである。だが今回の依頼は殺人と書いてある。
このタイミングで事件が起きるとは…大変だろうなぁと思いながらも俺は話を聞き流す。
「早く部屋に戻りたい…」
そのつぶやきを聞いたのか彼方が睨んでくるが会議中なので私語は厳禁だ。
そして俺は会議が終わった瞬間 彼方に連行される前に部屋に戻ったのであった。