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休息
あれから校長室を後にし自室に戻っていた。
「はぁ…」
俺は深くため息をつき現状を整理する。
「上位クラスの連中がほぼ失踪…失踪した奴らは大体予想はついてるが、最悪なのはモノの暴走を見られたということか…」
学園長の記憶操作もおそらく学園外までには及ばない。それは俺が一番理解している…
「正直今後失踪した奴らに狙われるんだろうがなぁ…」
だるさを感じながらも俺はベッドにあおむけに沈む
「何やってるのお兄ちゃん?」
天井を眺め、ぼーっとしていたら突然聞こえたその声に俺は冷静に答える。
「別に?ただ疲れてただけだ…」
そう言いながらゆっくりとそいつに視線を移す。
「いつの間に入ってきたんだ…」
「なんかお兄ちゃんが落ち込んでるような気配を感じ取ったから!」
そう言ってドヤ顔を浮かべるモノ
「なんだそれ…」
ツッコミながらも俺は微笑を浮かべながら…
(やっぱりモノは自由ぐらいがちょうどいいな)
俺はそう心の中でつぶやくのであった