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ヒャッハーな兄貴

は!案外カッコいいじゃねえか。状況に気づいたのか怯えている巫女を手を使い、自分の真後ろへ誘導する。


そんな状況を見守っていた情報屋兼、酒場の店主が口を開く。

「はあ、お前ら流石に一般人に手出すのは…」


「キエーーーー‼」頭に血が登った兄貴が声を遮り真正面から突撃してくる。


こうなったら、バールを避けて技の中で一番成功率の高い一本背負いを決めるしかない。


このタイミング、次の踏み込みでドラゴンスレイヤーの射程内。これを避ける!


降りおろされたドラゴンスレイヤーを体の向きを変えギリギリでかわし、相手が次の行動をとる前に手を掴み懐に潜り込む。


ニートな体にちょっとばかし無理を言っているの分かってるでも。投げようとしている男が軽くなったと感じた瞬間その男が目の前で床に叩きつけれていた。


「勇者様!」


"次は"そう思い振り返ると次はもうすぐそこまで迫っていた。


しまった、男の影に隠れて見えなかった!


もう一回と思い力を入れた足が倒した男の服を踏み抜き姿勢が崩れる。


避けられない!


そう思った時、投げられた酒瓶が迫っていた男の頭に直撃する。


「ムニエル!」そんな断末魔を残し彼もまた倒れ伏したのであった。


勝ったのか?


「お前ら、止めろ。」そんな事を叫んだのは情報屋の男だった。酒瓶を派手に音を鳴らしながら手に叩きつけているところを見るとこいつが投げたのか。


でもそれは投げる前にいうべきでは?


「大丈夫大丈夫、あいつら頑丈だから」そう笑顔をで話しかけてきた情報屋さんには色々と苦笑いで返すしかなかった。


「勇者様」そう言いながら巫女服の女が駆け寄ってき、無防備に身を預けてくる。


どこからともなく聞こえてきた天恵信じすぎじゃね?


横からだったからよく見えなかったけど艶のある茶髪のロングヘア、整った顔立ち、巫女服の上から僅かに主張した胸、服により強調されたくびれとなかなか可愛い。


でも、こんな面倒くさそうな問題抱えてる巫女寄越すとか、もしかしてあいつ人望ない?


「おら、お前ら早く起きろ。」倒れた男たちをカウンターから出てきていた情報屋が足で揺らしていた。


「さてと、なんか納得いったよ。その不法入国の少女を守るなんて場合によれば明確な罪になる、それにここにいる人全部、敵になる可能性もあったんじゃないか?」


そう言われ周りを見渡してみると妙に席がテーブルからはなれている、人がちらほらと確認できた。


「まあ、その珍妙な格好はどこか納得感があるよ。」と殴りたくなるような笑顔をで言ってくる。


「あ、私もその妙な格好でわかりました。」


服だけで判断したのか?


そんなやり取りをしていると男達が起きてくる。

「く、くそうまさかあんなふざけた格好のやつに負けるとは。」


「なにするんですかムニエルさん。酷いじゃないですか!」


「俺の名前はマニエルだ」そう言って情報屋が拳で頭をぐりぐりしていた。


満足したのか手を引っ込めると、そのまま男達を自分の前で正座させる。


「はあ、お前らなバールってなんだよバールって。捕まえるだけで良かったんだよ?」


「でもよお旦那、切るの駄目だろう?死んじゃうし。」


「まあな」


「じゃあ殴るしかねえだろ?」


「………」


何を考えてるのかなこの兄貴は?あれでも、これならあんまり危ない人たちじゃないのか?

別に一本背負いがカッコいいとか、なんかあの動き面白いとか思ってません。なので許してくださいおねがいします。

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