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Descartesの備忘録  作者: Descartes2018
21/28

<マカインにて - 敵か味方か7>

<マカインにて - 敵か味方か7>


ヴェルキア、ハイライン、タルカス。

セイブル最強ともいえる最強チームの僅か1mほど頭上に、

よろよろと三人の後を追うように浮かぶ黒い影。


言わずと知れた通称<テツ>、

テサルス・ウィルグレン・ジャゴジャゴゲッサーのなれの果てである。

テツは鎖で繋がれているわけでもないので、

一見トンズラをかますことは容易そうに見える。

だが自慢の体力が殆どゼロに近い上に、

仮に瞬間移動のスキルを実行したとしても、

直前で確実にボコられるという予感が支配して止まなかった。


『テツ、その格好だと目立つ、なんとかしろ』


間もなく指示された建物に到着する。

タルカスは、前方を向いたまま怒鳴るように言った。


『ハイ、それならこんな感じで・・』


テツは、言われるままにデフォルトの蝙蝠モードを解除した。

そろそろ、飛び続けるのも疲れてきたわけで。


『にゃーん』


『?!』


タルカスが、思わず上を向いた。

なんと、フェイスガードのてっぺんに、

ほぼ同色の黒い猫が鎮座しているではないか。

同色ゆえ、動かなければ付属品のように見えなくもない。


猫の首には、小麦粉噴射機能を持つ銀色の首輪がしっかり嵌まっていた。


『お、お前なぁ・・』


『これにゃら、まったく目立たないのにゃ』


テツは、タルカスの頭の上でまったりを決め込んだ。


『お似合いだな、タルカスよ』


ハイラインはタルカスをちゃかしながら、

指先から特殊合金製スズメバチを三匹前方に放つ。

スズメバチの視界は、全てハイラインと同期している。


ヴェルキアは、空中から超音波波動剣を取り出した。

剣の柄には、バトルスーツと同色の赤金の綴れ織りが施されている。

その威力を想像するに、敵として相対するのは避けた方がよさそうである。


マカインのダンジョン入り口は、すぐそこだった。

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