表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鳥居のむこうは別の世界(旧:異世界でヒロインとサバイバル共同生活する話)  作者: ふすまを閉めてく猫。
第3章 力になれることがあるのなら、力になりたいと思う
92/131

92 遭遇その2




 『わらじ足』のところから登ること3時間。

 1つ目の山の山頂さんちょうに到達する。


 途中、何度か骸骨がいこつむれめん山賊さんぞくの集団がいたが、ムーコがいち早く発見することで戦わずにやり過ごしてきた。


 さらに3時間。

 そこからは尾根沿おねぞいを歩くことで、楽に2つ目の山の山頂へたどり着く。


 問題は3つ目の山。

 山同士が離れており、一度(くだ)らなければいけない。

 見た感じ、道も困難そうだ。

 どうすっかな……。


「今夜はこの辺りでキャンプと致しますか?」


 ムーコが提案する。


「そうだな……」


 あと小一時間ほどで日が暮れる。現実的にここらでキャンプするしかないか……。

 食料は今晩でなくなるが、明日一日くらい食べなくても歩けるだろう。だが見た感じ、残りの道程みちのりは明日一日で越えられそうにない。二日まるまるかかりそうだ。


 食べ物がなしで二日。

 歩き続けられるだろうか……。

 水筒すいとうに水だけはある。

 やれるか……?

 かなり厳しいが、他に方法はない。


「あと一時間ほどくだって、適当なところでキャンプにしようか」


 二人に確認すると、ムーコは「了解です」と答え、ナタリはこくりと頷いた。

 少し水分補給の休憩をして、再出発とする。



   ◇



 山頂さんちょうから一時間もくだると木々がしげり出した。


 日も暮れて来ているので、ここらでキャンプだ。

 良い感じに大きめの木々の間に、テントを設置する。


 本来なら木のそばでの野営やえいは、倒木とうぼくの可能性がありあまり良くない。だがそこは結界テント。

 その心配はないだろう。

 それよりも、やはり遠くからテントが目につくことを怖れた。

 テント内にいれば安全だろうが、起きたらめん山賊さんぞくの集団に囲まれていたは勘弁かんべん願いたい。


「よし、設置完了。飯食って寝るか」

「うん」

「柔軟もしましょう」

「え、あれあんま好きじゃないんだよな……めんどくさくて」

「フブキくんは身体が堅すぎです。それに柔軟して身体をほぐすと、疲れもとれますよ」

「そうか……」


 まぁ言うこと聞くよ。

 ムーコはオレの武芸の師だからな。

 めんどくさいけど……。


 テントのなかに入る前に、軽く上体を伸ばす。

 したら頭上が少しかげった。


「フブキくんっ!」

「うわっ!」



 ──ドォオオオオオオオオン!!!!



 なんとかける。

 でかい足が落ちてきた!

 『わらじ足』!


「ナタリちゃん!」


 ムーコがナタリを突き飛ばす。


 

 ──ドォオオオオオオオオン!!!!



 ナタリとムーコのあいだにもわらじ足!

 2体!?

 いや、上を見ると3つ目のやみがムーコの頭上にも……っ!


「ムーコうえ!」

「はいっ!」



 ──ドォオオオオオオオオン!!!!



 3つ目のわらじ足!

 3体か!


 オレは退魔刀たいまとうを抜く。

 ムーコも烈風れっぷう薙刀なぎなたを、ナタリも金剛杖こんごうじょうを手にする。


 三人がそれぞれ上を見る。


「ナタリやれるか!?」

「だ、だいじょうぶ! けられると思う!」

「倒せなくてもいい! 無理するな!」

「うん!」



 ──ドォオオオオオオオオン!!!!



 オレに二度目のみつぶし!

 どうにかける! そして──


「おらっ!」


 退魔刀で横一文字に斬る!

 ズパァン!

 あっけなくわらじ足は黒煙こくえんとなる。



 ──ドォオオオオオオオオン!!!!



 ナタリがける。



 ──ドォオオオオオオオオン!!!!



 ムーコもける。

 そして、それぞれ攻撃!


 ドパァン!

 ズパァン!


 残り二体も、あっさり黒煙となる。

 ふぅ……。

 どうにか倒せた……か。


 黒煙が消えた足下には、小さな『わらじ』が一足。

 呪物じゅもつだろう。

 それを拾おうとして、背後の気配に気づいた。


 振り向くと、武器を持った男達。

 ──5人もいる!


 な、なんだこいつら……!?

 山賊さんぞくか!?

 くそっ。上から襲ってくるわらじ足のせいで、接近に気づかなかった。

 不穏な空気が流れる。

 ど、どうすれば……!?


「あ、あの…………どうかお助け下さい……っ!」


 男たちが一斉にしゃがみ、頭を下げた。


 …………ええっ!?


   ◇


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ