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鳥居のむこうは別の世界(旧:異世界でヒロインとサバイバル共同生活する話)  作者: ふすまを閉めてく猫。
第3章 力になれることがあるのなら、力になりたいと思う
86/131

86 困難な道のり




 お昼過ぎ。


 オレ達はようやく、ジド国の北にある山へ入ることが出来た。

 これまで遺体こそ目にすれ、黄泉返りとは一切遭遇せずにこれた。

 理由はよくわからない。

 早朝から移動を開始したのが良かったのか、ジド国を大きく迂回したのが良かったのか……。


 もしかしたら奴らはあのジド国をおおう闇にとどまり、日中は日のす場所へ出て来ないのかも知れない。



   ◇



 2時間後。


 湿地帯しっちたいヒルに血を吸われたり、ヤブだらけのやぶゾーンを苦労して越えることで、いつの間にか遺体も目にすることはなくなる。


 さらにそこから4時間。

 しげる草木をかき分け、足場の悪い急斜面きゅうしゃめんを登り続けることで、ようやく歩きやすそうな場所へ出る。


「少しお休みましょうか」


 先頭をゆくムーコが提案した。


「そうだな……」


 あたりは開けた草原地帯そうげんちたい

 地質ちしつの関係か、背の高い樹木じゅもくがなく見晴らしも良い。

 ここらなら少し、落ち着いて休めそうだ。


 オレ達三人は、それぞれ適当に腰をおろして水分補給をする。

 地図ではちょうどここらが、山の中腹部ちゅうふくぶとなっていた。

 ジド国を迂回してきたとはいえ、早朝から10時間近く歩いて、ようやく一つ目の山の中腹。


 ペース的にどうなんだ?


 3つの山を二日で越える予定なのに、これはマズい気がする。

 今日はがんばっても、あと1時間くらいだろう。

 1つ目の山も越えられずに一日……。

 やっぱり案内人がないのが痛い。


 ダンディーさんは最速で2日かかると言った。もちろんそれは、案内人が歩きやすい道を選んだ上でのことだ。だが今回は、ジド国一帯がやみに飲まれていたことで、ジド国から山へ入る林道りんどうすら使えなかった。地図にはない獣道けものみちや道なき道を、むりやり突破するしかなかったのだ。


 ちらりと見ると、ナタリが地面にぐてっと寝転がっている。

 どうみても限界が近い。

 幼いナタリには厳しすぎる道のりだった。

 休憩と言わず、今日はもうここらでキャンプとした方が良いのかも知れない……。


「フブキくん、めん山賊さんぞくです」

「えっ」



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