50 覚悟
「……やばい」
骸骨集団をやり過ごしてから、30分ほど経っただろうか。
あいつらとまた出くわさない為に、奴らが去っていった方向とは逆の方向へ進んだのだが、全く他の骸骨が見つからない。
すでにテントを出てから2時間半は経っている。
やばい……。
はやく二人に温かい食べ物を買っていかなきゃいけないのに、骸骨がいない。
所持金は『黒い骨』×2本で、推定約400ポウ。これだけじゃ『発熱うどん』一杯すら買えない。
最低でもあと2体!
早く!
出来れば少数の骸骨……。
いや、もうこの際『刀持ち』でもなんでもいいから早く……っ!
オレは茂みの間を縫うように進む。
だが……なかなか見つからない。
あの集団と戦わなかったのは失敗だったか?
もっと頻繁に見つかると思った。
今思えばこの森へ来て、割と早く骸骨と遭遇出来ていたのだ。
くそっ!
自然と歩みが早くなっていた。
──『ギシュアアア!』
いきなり骸骨が現れた!
槍で突いてくる!
「──っ!」
左肩をかすめた!?
とっさに退魔刀で叩き返す! が──
ギィン!
受け止められた!
すぐに二撃、三撃と振り回すが、ささっと距離をとられる。
くっ……!
なんだコイツ……!
オレはちらっと左肩を見る。
痛い。
Tシャツに血がにじみ出てる。
血の量から見て深くはなさそうだけど、浅くもない。
痛い。
最悪だ。油断した。
「……っ」
どうする?
逃げるか!?
……いや、もうこれ以上時間をかけるわけにはいかない。
ムーコとナタリはもっとやばいんだ。
ようやく出くわした骸骨。こいつは──
こいつは──倒さなくちゃいけないっ!




