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120 解放と介抱
「フブキくん無事ですかっ」
「フブ兄!」
気がつくと目の前にムーコとナタリがいた。
いや、それだけじゃない。なんか知らない女の人や子供たちも大勢いる。
誰だ?
「気がついたっ!」
「フブキくん、これを飲んでくださいっ」
ムーコが、なんかビンに入った飲み物を口元に持ってくる。
オレはなすがままにそれを飲む。
苦い……。
「気力が回復する飲み物だ。すぐに……とはいかないが、今よりかはマシになる」
ムーコ達の後ろでメイがそう言った。
今より……?
あ……、そいやナタリとムーコを取り戻しに来たんだった。他の人たちは囚われていた人たちか……。
「あれ……? そいや敵は?」
「キミが倒した」
「オレが…………?」
「ああ、…………覚えてないのか?」
式神を9枚使ったのまでは覚えている……。あのあとどうしたっけ…………。
「……気力を使い果たし、一時的に記憶が飛んでいるんだろう。今は休むといい」
「……うん」
◇




