表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
鳥居のむこうは別の世界(旧:異世界でヒロインとサバイバル共同生活する話)  作者: ふすまを閉めてく猫。
第3章 力になれることがあるのなら、力になりたいと思う
119/131

119 武者ゴーレム




 ──ドォオオオン!



 目の前に現れるは、重厚な武者鎧を身につけた戦士。

 縦横3メートルはあろうかという巨大なからだ

 その名も『武者ゴーレム』!


 だが、それはまだ『道満符どうまんふ』を5枚使って創った式神でしかない。

 本番は──ここからだ!


加護湿布かごしっぷ! 筋力アップに3枚! 速度アップに1枚!」


 オレがそう叫ぶと、残り4枚の道満符どうまんふがオレの背中に貼られる。そして一瞬の輝きの後──



 ゴゴゴゴゴッ!



 全身に力が漲る。

 ムーコのおかげで最低限治った足を、筋力強化で無理矢理動かす!

 そして、感覚が──思考が──すべてが(・・・・)加速・・する(・・)!!


「なっ!」


 メイが驚愕する。

 彼が驚くのも無理はない。彼からは、絶対に9枚すべてを使ってはいけないと言われていた。


「な、なんですかあれは!?」


 ムーコも驚く。

 彼女は『道満符どうまんふ』のことを知らない。


「あれは道満符どうまんふ。式神を創ったりと多くのことが出来る宝具ほうぐだ」


 メイが説明する。


「式神を!?」

「ああっ。単純に使用した枚数が多いほど強い式神が創れる。だが対価がないわけじゃないっ! 当然、その分フブキくんの気力を消費する!」

「気力を!? 大丈夫なんですか!?」

「大丈夫なものか……っ。最悪でも5枚までと言っておいたのに……っ」

「ご、5枚以上使うとどうなるのですか!?」

「正直……今の彼では死にかねない……」

「そんなっ! 気絶するだけじゃないのですか!?」

「ああ……ふつうの宝具には、生命活動に必要な気力まで使わないよう制限がかけられている。だが彼のもってる『道満符どうまんふ』は古代宝具こだいほうぐ。例え死のうとも、彼が望むのならその効果を発動させる!」

「そんな……それって」

「ああ……たとえこの勝負、勝ってもフブキくんは……っ!」

「そんな……っ!」


 メイが怒ってて、ムーコが悲しんでいるのが解る。

 だけどごめん。



 枚数・・()けち(・・)()()()()てないのだ(・・・・・)



 道満符どうまんふを扱う者だから理解わかるようになっているのか、奴には5~6枚程度で創った式神では勝てない。かと言って9枚すべてをつぎ込んでの式神は、()オレ(・・)では《・・》コントロール(・・・・・・)出来・・るか(・・)どうか(・・・)わからない(・・・・・)


 最善策は5枚の『式神創造』と、()けた(・・)()能力・・()上昇・・させる(・・・)加護湿布かごしっぷ』による分割。

 それが──『道満符どうまんふ』を手にするオレには解るのだ。


「いくぞ、武者むしゃゴーレム。奴の動きを封じてくれ。一瞬で終わらす」


 オレが武者ゴーレムに命令を下すと、面頬めんぽおの奥にある目がブゥンと光る。

 そして命令に応えるべく動き出す。


 2つあたまおには、突然現れた『武者ゴーレム』を倒すべき敵と認識し、反応した。

 ガッ──っと組み合う形になる鬼と武者ゴーレム。

 鬼の方が2倍以上大きいが、パワーなら負けてない。ぐぐぐっと持ちこたえる。

 それで充分!



 ──ズバン!!



 オレは武者ゴーレムの背を踏み台に、一瞬で二本角にほんづのを両方ともぶった斬った!

 そしてもう一つの頭の方へ──



 ──ブォォォオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!



 冷たい冷気が吐かれる!

 氷だ! 一本角いっぽんづのあたまの方が吐いた氷のブレス!

 だが──


そんなことは(・・・・・・)って(・・)いたん(・・・)だよぉ(・・・)!」


 オレはちゅうで身をひるがえし冷気の直撃を避ける!


 こいつの方はずっと何もしなかった。けどいやらしくわらうテメェを見て、奥の手を隠しているってずっと思ってた!

 予測していたからこそ可能な動き!

 そして──



 ──ズバン!!



 一本角いっぽんづのもぶった斬る!

 瞬間、おにの全身がびくっと震える。


 オレはその勢いのまま奴の横へ落下。

 背後の2つあたまの鬼は──黒煙となって消えた。


 そして、オレも意識も──。



   ◇



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ