113 戦闘開始!
「な、なんだこいつら!」
「並の退魔師じゃねぇ! 強ぇ!!」
山賊たちはそこまで強くなく、オレとメイでどんどん倒していけた。
人間相手に戦った経験はほぼないが、ムーコの武芸のおかげだ。
かなり余裕をもって倒せる。
「オラッ!」
容赦なく山賊の頭に退魔刀を振り下ろす。
悪人相手に手加減する気もないし、ナタリたちを助けるために確実に倒さなくてはいけない。
すぐに20人ほどの山賊たちのうち、14人くらいを地に沈めた。
残りはボスっぽい山賊の頭と、その取り巻き連中。
武器や装備もしっかり身につけている。
「ちっ。面倒な奴らだ。あれを開けろ」
「へ、へい」
山賊頭が取り巻きに命令する。
取り巻き連中が取り出したのは、なんかうす汚れたいくつかの木箱。
「それは……っ!」
メイが叫ぶと同時に、その木箱が開けられる。
──ぶわぁあああああああああああああああ!!
──ぶわぁあああああああああああああああ!!
──ぶわぁあああああああああああああああ!!
──ぶわぁあああああああああああああああ!!
──ぶわぁあああああああああああああああ!!
木箱から黒い煙が大量にまき散らされる。
そして──
その煙の中からいくつもの骸骨!
いや、面山賊も……落ち武者だるまもいる!
なんと、ぱっと見50体もの黄泉返りが目の前に現れた!
「なんだこれ!? いきなり!」
「『黄泉箱』だ! 討伐した黄泉返りの呪物を入れておくことで、開けたときに復元された黄泉返りを出すことが出来る宝具!」
マジか!! そんなものが……!
「やれ」
山賊頭の命令で、取り巻きの一人がへんてこな笛を取り出し吹く。
すると、出てきた黄泉返りたちの目がブゥゥ……ンと妖しく光り──オレ達に襲いかかってきた!
そういや、黄泉返りを操る宝具を持っているって聞いたっけ!
迂闊にもそれを忘れていた!
「仕方ない! フブキくんあれを!」
「……! わかった!」
オレはメイから貰った『道満符』を取り出す。
「ここが勝負どころか……。高価だが仕方ない。僕も全力でやろう」
メイも背負い箱から変なお面を取り出し、顔につける。
「『殺戮形式』起動。対価は──キミたちの命で払って貰おう!」
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