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鳥居のむこうは別の世界(旧:異世界でヒロインとサバイバル共同生活する話)  作者: ふすまを閉めてく猫。
第3章 力になれることがあるのなら、力になりたいと思う
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106 オレとナタリとヤナギダさん!




 南側の畑へたどり着くと、そこはたくさんの面山賊めんさんぞくと逃げまどう村人の防衛チームでごった返していた。


「一体ずつ倒すしかない! ヤナギダさん一緒にお願いできますか!?」

「もちろんだ!」

「ナタリ! ヤナギダさんが攻撃した奴を、二人がかりでそくたおしていきたい! やれるか!?」

「やれる! 任せといてっ」


 金剛杖こんごうじょうを手に、頼もしく答えるナタリ。

 本当はナタリを面山賊めんさんぞくと戦わせたくないが、余裕がない。いざというときはオレが身体張ってでも守る。治癒符はあるんだ。きっと死にはしない。


 ちょうど向かってくる面山賊めんさんぞく

 それにヤナギダさんの退魔矢たいまやが刺さる!

 見事だ! 足を射抜いて動きを止めた!


「おらぁ!」

「やあ!」


 オレとナタリのコンボで面山賊めんさんぞくが地に伏す。

 すぐさま、2体組みの面山賊めんさんぞくが来る!

 ヤナギダさんが、即、一体の足を射抜く! 上手うまい!

 あと一体はオレが……っ!


 

 ──ギィン!



 刃が交合う! 

 そこをナタリが一閃!

 面山賊めんさんぞくの頭を叩き潰す!



 ──ズダンッ!



「ナイスだナタリ!」

「もう一体!」

「ああっ!」


 足を射抜かれている面山賊めんさんぞくを、即座に畳みかけ倒す。

 これで3体討伐!

 そこへ目の前に退魔矢たいまやを持った村人が逃げてきた。後ろには面山賊めんさんぞくがまた2体!


「オレ達のうしろへ! 出来たらヤナギダさんと一緒に撃ってくださいっ!」

「──! わかった!」


 オレの指示に、すぐ理解を示してくれる村人さん。

 先程と同じようにヤナギダさんが、一体の足を退魔矢たいまやで止める!

 そこをオレとナタリで即屠そくほふる!!


 そして2体目!

 見れば、そちらもすでに足を射抜かれている!

 撃ったのはヤナギダさん。てか上手うまくねこの人!?


 遅れて、今来た村人さんの一射も刺さる。

 面山賊めんさんぞくは武器を落とした。


「武器さえなけりゃ!」



 ──ズババンッ!!



 二刀流で、即叩き潰す!

 これで5体か! なんか幸先良い!

 でもムーコも心配だ。最速で殲滅してムーコの元に戻るのだ!


 あたりを見ると、オレ達の登場で流れが変わったようだ。

 ばらばらに逃げまどっていた村人さん達が、数組みごとにまとまって反撃しだしている。


 さすが! 伊達にこんな山奥で暮らしていない!

 武芸経験がなくとも、力強い……っ!


 オレ達は、他の村人たちと戦っている面山賊めんさんぞくを、不意打ちで倒していく。

 ヤナギダさん達とナタリとの連携で、どんどん倒していく!

 ていうか──


「ナタリ! やるなお前っ!」


 こいつ、オレとの連携が上手い。いくら不意打ちや弱っている面山賊めんさんぞく相手とはいえ、こんなにさくさく面山賊めんさんぞくを倒していけるなんて……。


「えへへ。伊達だてにムーコねえに武芸教わってないよ!」

「そうだな。──でもそれだけじゃなく、センスがいいよ」


 ていうか頭が良いんだろう。オレと敵の動きを良く観て、ここぞってところで攻撃を入れやがる。


「フブにい、あとアイツだけ!」

「ああ!」


 おそらくラスト一体! オレと同じく、刀を二本持っている面山賊めんさんぞくだ!

 オレとナタリがそいつに迫るなか、ヤナギダさん達の退魔矢たいまやが放たれる。



 ──ギィィィン!!

 ──ギィィィィン!!



 弾き落とされる退魔矢たいまや

 すごい! 初めて矢を落とされた!

 が──


「オラッ!」


 オレが斬りかかる!


 

 ──ギィン!

 ──ギィン!



 二刀でもって、奴の二刀を封じる。

 そこにすかさずナタリの渾身の一撃!



 ──ズガンッ!



 頭を砕かれ、地に伏す面山賊めんさんぞく

 なんか、即殺そくさつだった。


 瞬殺しゅんさつって言えるほど早くないが、即殺そくさつ。「おおぉ……」と村人から感嘆の声があがる。

 そして一間ひとまを置いて──


「やっただぁ!」

「助かっただー!」


 村人たちの歓声。

 見た感じ倒れている人はいない。けが人はいるようだが、死者はいないようだ。

 良かった……守れた。


 安堵した瞬間、畑脇にある小屋が()んだ(・・)


「うわっ!」

「きゃ!」


 飛んでくる瓦礫がれきからナタリを守る。痛い!

 なんだこれは!?

 見れば──粉塵ふんじんが収まったところに、



 ──『ヴォォォォォオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!』



 面山賊めんさんぞく

 それもデカい! 高さは190センチ程度だが、横がやたらデカい!

 3人分のゴツさだ!

 ていうか、雄叫びをあげる面山賊めんさんぞくなんて初めて見たぞ!?


「フブにい! あれかしらだよ! 面山賊めんさんぞくかしら!」

「マジか!」


 なんか身体の大きさでお面が小さく見えるが、よく見ればお面に『かしら』と書かれている。あれがかしらか!


 右手には、巨大な鎖付くさりつきの鉄球てつきゅう

 左手には、これまた巨大な大鉈おおなた

 村人たちは「うわぁ」と逃げ出した。


 逃げる村人に『面山賊めんさんぞくかしら』が鎖付き鉄球をぶんまわして投げる!



 ──ズドォォォオオオオオオオオオオオオオン!!!!!!!



 畑のあいだに立っていた大木が、音をたてて倒れた。




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