2章ー1「二次性徴」
龍一視点です。
「二次性徴」
第二次性徴期のはじまりから終わりまでを、一般的に思春期と呼びます。第二次性徴での一番の変化は、生殖能力を持つことです。子供から大人へ、心と身体がともに変わっていく、とても大切な時期です。
(「こそだてハック」参照)
俺は・・・決して友子のことが嫌いじゃない。むしろ好きだ。幼少期のころからずっと友子とは仲が良かった。だけど、小学5年生にもなると異性って意識する年頃・・・だからさ・・・周りに茶化されると・・・
「ねぇ、龍一。今日さ私の家で遊ばない?渡したいものがあるの・・・だから今日一緒に帰ろ?」
朝、友子は俺に俺の席の目の前にきて教室でクラスのみんなが聞いているのにそう言ってきた
「ああ・・・うん。いいよ」
俺は恥ずかしがりながらもそう答えた。
「ほんと?約束だよ!」
友子は嬉しそうに自分の席に戻っていった。
そして授業おわり
「なぁ龍一、今日俺らとサッカーしねえ?」
俺の友達、レンがサッカーを誘ってきた。普段なら「おうよ!」と元気に返事してたところだが、友子との約束を思い出してしまった。
「あ~・・・ごめん。今日友子と約束があって・・・」
「え、お前女子と遊ぶの?」
そういわれると慌ててしまう
「そそそそんなんじゃねーし‼なんか渡したいものがあるっていうから」
「じゃあ別に今日じゃなくてもよくね?今日はお前入れたら10人集まるんだぜ?10人でサッカーとかかなり面白いぞ?」
うーん・・・確かに・・・10人なんて滅多に集まらない・・・別に後日でいいならそうしてもらうか・・・
「ま、別にお前が女子といちゃつきたいなら?無理にとは言わねーよ笑」
こ・・・こいつ・・・
「おけ、行くわ」
俺は簡単に友子との約束を反故にしてしまった・・・
そして放課後・・・
「龍一、帰ろ」
「ごめん友子、やっぱ俺・・・レン達と遊んでくるわ。渡したいものなら今度でもいいだろ?」
いつもならすぐあきらめるのだが、予想外に今日は言い返してきた
「ダメ‼今日じゃなきゃ・・・ダメなの‼」
突然強く言われたのでムキになって言い返す
「なんでだよ‼渡すものくらいいつだっていいじゃないか‼」
友子は泣きそうになって必死に言う
「今日が・・・今日が最後かもしれないんだよ・・・?」
「何言ってんだよ。近所だしいつでも会えるだろ?だけど10人サッカーはいつでもできるわけじゃないんだ‼だから俺はサッカーを優先するぜ。お前のわがままなんかにつきあってられるか!」
「わがまま・・・。そう・・・。なら・・・いってらっしゃい・・・」
その時の友子の表情は思い出すだけで俺は辛くなる・・・
翌日友子は・・・隣町に引っ越していた。サヨナラも言わずに




