1章ー3「涙」
「どかないと・・・あんも殺す・・・・といってもそこを・・・どかないつもり?」
リリィはあんに近づき黒い剣「覚悟の剣」をあんに突き付ける
「うん・・・。絶対に・・・・どかない・・・・」
私は覚悟を決め、リリィにそういった。・・・しばらくリリィと睨みあい・・・・
「はぁ・・わかったわよ、私の負け」
そういってリリィは「覚悟の剣」消した。
「じゃあ私はガヴリエルさんに報告してくるから一旦天界に戻るね。多分あんまり時間をもらえないと思うけど・・・あん・・・頑張ってね!」
リリィは笑顔で天界に帰ってゆく。
「リリィ・・・怒られるかもしれないのにありがとう」
「ふふ。私は友達や人を殺すくらいなら上級天使に怒られたり降級するほうがマシよ」
ああ・・・私は・・・友達に・・・恵まれているな・・・
「はぁ・・・はぁ・・・。・・・・どうして・・・俺を・・・助けてくれたの・・・?」
龍一は震えながら私にそういった。
どうして私は彼を助けたのだろう・・・。考えて一番最初に思ったことを口に出してみた
「貴方が初めて私に感謝してくれたからかな?」
そこで止めておけばいいのに一度口に出た感情はもう止まらず、私は感情を抑えられず泣きながらこう言ってしまった。
「人ってさ・・・普通奉仕したことは覚えていても奉仕されたことは覚えていないんだよ・・・」
龍一は言葉の意味が分からずきょとんとこちらを見つめている。私は震えてまだ起き上がれない龍一の手を握る。
「私ね・・・私ね、ずっと人間が幸せになれるように努力してきたんだ。だけど誰も・・・私の奉仕に対して感謝する人はいなかったんだ・・・だけど・・・
貴方は私に感謝してくれた‼当たり前だと思わずに感謝してくれた‼本当に嬉しかったんだ‼だから!その時から私は決めてたんだ‼
私は貴方の力になるって‼‼
だけど・・・私にはせいぜいあなたの時間を少し伸ばすのが精一杯みたい・・・ごめん・・・力に・・・なれなくて・・・」
感情が爆発して自分の思っていることを全て吐き出してしまう。悲しくて、自分が無力で・・・涙が・・・邪魔で私は前も向けなかった。
「そんなことないよ天使」
龍一は立ち上がり私に笑顔で話しかける
「わ、私の名前は・・・あん・・・」
「あん、俺は一度傷つけてしまった隣町に引っ越してしまった女の子・・・友子に・・・もう一度会いたい‼謝りたい‼そして本当の気持ちを・・・伝えたいだ・・・
協力してほしい‼あん‼」
私は・・・今まで何の力にもなれないと思っていた・・・。誰にも感謝すらされないから私は・・・無力だと・・・思っていたんだ・・・。実際私は少年の命一人救う事すらできない・・・だけど・・・だけど・・・そんな私に感謝して・・・頼ってくれる人が・・・目の前にいたんだ・・・
私はさらに涙が溢れてくる・・・こらえきれなかったけども、笑顔で答えた
「もちろんだよ龍一‼」
part4で1章は終わりのつもりです。
よろしくお願いします