4章ー4「決別」
一応これで少年編はおしまいです。ここまで読んでくれた皆様本当にありがとうございました
ガヴリエルの拳はしっかりと龍一の顎をとらえていた
ガヴリエルの体はもう完成されているのに対して龍一はまだ発展途中の男子小学生。そのため腕のリーチがガヴリエルの方が大きい。だから龍一の魂の拳はガヴリエルに届かない
バキィッ
ガヴリエルの拳は顎に命中し龍一はぶっ飛ばされた
ゴロゴロゴロズザァーーー
龍一は起き上がることなく気絶していた
それを確認したガヴリエルは翼を広げ天界へ帰っていった
「!?」
天界に戻ったガヴリエルは左の肩に痛烈な痛みを覚える。見ると何かが左肩に刺さっていた
それはなんと小さな「覚悟の剣」だった。
「まさか・・・人間のあいつが?
まさかね・・・」
龍一が気が付くとそこは自分の家のベッドだった。
「龍一?目が覚めたのね!!」
母親が俺が目が覚めたことに気が付き喜ぶ
「よかったぁ・・・。どうしたのよ全身傷だらけで・・・
しかも隣町で気絶していたのよ?何があったの?」
母親の問いかけに答えず龍一はしばらく何も言わず空を見上げていた・・・そしてあんの腕輪を身に着けているのを確認して
「全部・・・現実だったんだな・・・」
そう呟き目からポロポロと涙が溢れ出てきていた
俺が望まなければ、友子とあんは今も生きていたんだ・・・それってつまり俺が二人を殺・・・
「自分を責めないで龍一」
ふと目の前にあんが現れ龍一に優しく声をかける。その時は目の前にあんがいることを何故か不思議に思わなかった。
「私は死んだことに後悔なんてしてないよ?
もし、龍一が私と友子に本当の気持ちを伝えに行く旅に出なければ私はきっと今も天界で死んだように生きていた。それってとても辛いこと。龍一が私を初めて認めてくれた時私は初めて生まれたんだよ。
私、気づいたことがあるの
大切なのは生きた年数なんかじゃない
どれだけ幸せを感じれるかなんだよ。
だから、私は龍一と旅に出れて幸せだったよ?」
「でも、俺が告白したいなんて言わなければ・・・」
「結果論だよ、龍一。もし龍一が告白したいなんて言わなかったらきっと私たち
一生後悔していたと思うんだ。
この選択が間違いじゃなかったって証明するためにも龍一・・・
どうか後悔しないで」
俺は深い夢を見ていたようだ。なんて情けないのだろうか。
俺は自分を責めるなと無意識のうちに自分に言い聞かせていたんだ・・・。
夢の中にあんを具現化させて・・・
ああ・・・
もう、後悔なんてしない
俺が今生きていている意味を見つけよう
幸せを見つけよう
友子とあんの分まで俺が幸せに・・・




