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天使に愛など存在しない  作者: サイモトタケコ
天使に愛など存在しない
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4章ー2「結末」

その刃はまだ届く位置になかった


お互いの刃は交わる位置になかった


なのに何故その刃はあんの腹を貫いているのだろうか






「あ”ん”っ!?」


おもわず俺は大声をあげてあんの方へ向かおうと走り出す


「く・・・来るなぁああああ‼」


あんは血を吐きながら叫ぶ


「今しかないんだ‼お前が本当の気持ちを伝えるのは‼今ならお前とガヴリエルの距離は離れている!」


「嘘!?まだこいつ生きて・・・今止めをさしてあげるわ!」


「でも・・・」


「行けっ!私を無駄にするな!」


覚悟を決めた龍一は走る足を止め、友子の方に振りかえる


ザンッ


あんは抵抗するもガヴリエルに首を切られ少し血しぶきを出したのち小さく「ありがとう」とつぶやきキラキラとした砂に変化していった


カランッ


そして体は砂となり風に吹かれ消えていき、装飾品の腕輪だけが地面に落ちで行った






「友子、俺はあの時約束を守らなくてずっと後悔してる!


あんと出会わなかったらきっと一生言わずに終わってた!


俺は・・・」


龍一は涙を流しながら言う


「ずっと・・・お前の事・・・好きなんだよ・・・」


今までそんな素振りなんて見せたことなかった


仲の良い幼馴染でいいと何度も思ったんだ・・・


だけど、あんのお陰で勇気を出して言えた


あん・・・俺はもう振り返らないよ


ありがとう






突然友子はポロポロと泪を流した


「龍一・・・ありがと・・・私・・・とっても嬉しいよ」


「・・・じゃあなんで泣いてるんだよ(笑)」


龍一は照れながら言う


「嬉しすぎて・・・。返事・・・今言うね・・・わた・・・」


ドスッ


友子の心臓に「覚悟の剣」の刃が突き刺さる


「え・・・」


龍一は驚きガヴリエルの方を見る


まだガヴリエルとの距離は30Mは離れているはずなのに・・・


「こいつ・・・剣が伸びるのか・・・


なんで友子を殺す!?こいつは・・・こいつは・・・」


「・・・やってしまった・・・」


ガヴリエルは放心状態で龍一の問いかけに答えない


「てめぇ・・・絶対許さねぇ・・・」


ダダダダダダダッ


「あああああああああああああ!」


龍一は怒り狂いガヴリエルの所に走って突進する


「「幸せ平等の定理」に書かれてない人間を・・・しかも剣と言えないような状態の「覚悟の剣」で・・・しかし、これは定理に反する者が抵抗したせいであって・・・私のせいじゃ・・・」


ぶつぶつとガヴリエルは言っている


「ごちゃごちゃ言ってんじゃねーーーーー!」


龍一はガヴリエルのもとに飛び殴りかかる


朗報です。今日から4章(少年編)が完結するまで毎日投稿します

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