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「えっ?」

辺りを見渡すと、間違いなくガレージだった、どこをどう見たってガレージだった。

どうやらゲーム内の能力?はそのまま使えるようで、ガレージもゲーム内に出て来るシステムなので問題なく使えるようだ。

辺りを見渡しながら振り向くとさっきまで自分が載っていた機体が目に映る。

「うわぁ」

思わず声が漏れるのは仕方がないだろう、何故ならそこには想像以上にぼろぼろの機体があったのだから。

全損である両脚・左腕はかろうじてボディに引っ付いていると言うのが正しく、その他の部位も本当に限界ギリギリの状態で起動時によく爆発しなかったと冷や汗を掻くぐらいだ。

「修理は」

とつぶやいた瞬間目の前に『修理しますか Y/N 』と半透明な項目が出てきた。

購入・修理時にC(キャッシュ)がかかるし、ここまでだとそこそこの金額になるが横目で何故か映し出されている自分が所持しているCを確認すると、余裕で百回以上全修理ができる事を確認しYを押そうとしたところで指が止まる。

「ここで修理したら、外でどうなるんだ?」

骨董品はいくら修理しようと骨董品、たとえどんなに手を加えても所詮骨董品。

火縄銃に億単位の金額をかけて改造しても、基本が火縄銃である限り戦車に勝てないと同じく目の前にあるボロボロの骨董品をいくら修理し改造しても、近くで食事中のトリケルに勝てるかどうかは未知数。

それどころか突如として新品同様になった機体を敵対者とし攻撃され、外に出た瞬間爆死何て目も当てられない。

通常使っていた機体を探す・組むよりまず最初にやることは、ガレージ内と外の時間の流れが一緒かどうかが決まった。

やり方は単純、一度外に出てコックピット内に行きシュバ・アーマーの右腕で何かを適当な物を落とし地面に落ちる前にガレージに行き、少したってからコックピットに戻る。

結果は

「時間経過無し、又は時間の流れが違うか、か」

その検証は後でいいと決め、もう一度シュバ・アーマーの右腕で物を落としガレージに行きトリケルから見えない位置であるバックパックに小さい装備を付け、コックピットに戻り時間経過が無く装備が装着されている事を確認する。

「これで安心して機体が組めるな」

ボロボロの機体の名前設定を『ボロ』とし取り付けたパーツを外して元に戻す事にした、この機体は別の意味でで安全で長期避難するにあたって有効・・・だと思われる。

後で本格的にシェルターに改造しないと、爆発する可能性がある以上このままでは使えない。

ガレージ内で他の機体は無いかと確認すると、俺自身が使っていた機体12体を発見する。

ゲームの設定上ガレージには3体までしか格納できないが、メモリーには1つをコピーし作成した4つほどのセーブデータが入っておりその分が一つになっていて、先ほど見たcのカンスト以上の金額に納得する。

パーツ購入欄を見ると知らないパーツが増えているのを見つけ、どうして増えているのかどうして購入出来るのかは知らないが購入が可能ですべて購入してもcにかなり余裕があるので購入して置く。

年代まで丁寧に表示されていたのでカレンダーを呼び出し、現地人に見られても違和感のない機体を一体作成し12体の中の最も頑丈な機体に選択し、更に頑丈・重武装に言うなれば動く要塞にしていく。

「そう言えば、あれはどうなっているんだ?」

ふと思いついたことをダメ元で行う。

「上・上・下・下・左・右・左・右・dash・attackっと」

『ピコーン』

「マジか」

このコマンドは公式チート。

各パーツ武装にはカスタムの項目があるがその限界数がそれぞれ決まっており、例えばマシンガンの弾数・射程・発射間隔はそれぞれ最大数が決まっているがこれを使用すると全てを最大数値することが出来る、オンライン対戦ではチート専用部屋があり超武装・超起動での対戦を楽しめる物なんだが、まさか現実世界となった今でも出来るとは思っては無かった。

高耐久・超重量・過重武装なのに高機動で、スナイパーライフル・グレネードランチャーなのにマシンガン並みの弾数・発射速度、更にオールラウンダー型高機能・広範囲レーダー通信機等、色々と通常ではありえない機体にしていく。

「通常のトリケラ所かボスクラスですら逃げていくな」

身の安全は絶対に間違いなく保障されていると、断言できる機体を前に思わずつぶやく。

搭乗機体を設定し確認したうえで外のコックピットへと戻る。

「キェアアアアアアアアアアアア!?」

起動させた機体を重武装なのにあり得ない機動で近くにいたトリエケラの方へ向けると、悲鳴を上げながら逃走していくのを確認しレーダーを最大出力で稼働・探査する。

「周囲に何も無し、か」

半径約50キロ圏内には機械獣の反応はあったが、探査・発見目的であった町や基地どころかシュバ・アーマーの機影すらなく地形探査でもゲーム上での見知った地形・地下施設・古代遺跡の類も残念ながら存在せず、取りあえず北上する事にした。


通常の機体ではあり得ない速さで高高度まで昇り、周囲を確認しゆっくりとブースターをふかしながら進んでいくとシュバ・アーマーの機影がレーダーに映る。

接近するにつれその機影達は基地を中心としていて通信を傍受する限り、小競り合いの最中だと言うのが確認できた。

以前、マクロ機能付きゲーム転移と言うのを読んだことがありますが、完全なチート付き転移を読んだことは無いのでやって見ました。

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