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急に異世界に飛ばされたら汚い村に出たんだが!?  作者: はますけ
第2章 魔法学校編
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二度目の戦い

「キャァァァー!」

「なんだあれ!?」

「あれは!モンスターか!」

「なぁ結構でかくないか?」


なんか周りが騒がしい。何だろうと思って首を後ろに回してみた。するとそこにいた。モンスターが。しかもファイアドラゴンが。


「あれは、ファイアドラゴン?いやでもあの時のは倒したって言っていた。てことはあれは違うドラゴン。何体もいるのか」


「こちらは王国騎士団です!住民の皆さんは直ちに王宮又はドラゴンから離れた広場に避難して下さい!繰り返します……」


あぁ。最悪だ足が動かねぇ。動かないと死ぬのに。くそ動けよ何でだよ。まさかあの時のが怖いからか?いやもう吹っ切れただろ!いやでもまた誰かが死んだら。あぁ最悪なことだけを考えちまう。もう嫌だな。


「何をしているんだ君!早く逃げなさい。ここは危険なんだ!」


「え?」


「我々は騎士団だ。このドラゴンは私たちが倒す。だから君は逃げなさい」


「無理だよ。死んでしまうよ」


「我々を信じなさい」


「そんなこと言われたって……」


王国騎士の人は心配そうにこちらを見ている。そうだルナは大丈夫だろうか。ちゃんと逃げたのだろうか。あいつとは今日過ごした仲だ。死んでほしくないな。


「ハァァァ。メガウィンド!」


「え?この声って、まさか!」


公園の端の方から声がした。声がした方を見る。そこにはさっき別れたはずのルナがいた。


「君も逃げなさい!魔法なんて放つんじゃない!狙われたらどうするんだ!」


王国騎士団の人が叫ぶ。


「じゃあその男の子を連れてきた!その人は知り合いなの!死なれたら困るの!」


「わかった!そっちに運ぶ!運んだら逃げなさい!」


僕は騎士の人に担がれる。鎧が肌に食い込んで痛いな。


「ヤマト!私よルナよ!分かる?逃げなきゃ死ぬの!逃げるわよ!」


ルナが必死に呼びかける。そうだな。逃げなきゃ死ぬな。


「あぁそうだな。ゴメンな。逃げよう」


ルナは僕の手を握って走り出した。こけそうになりながら必死に走る。


「何であんなに怖がってたの?」


逃げならがらルナが聞いてきた。


「あいつと同種の奴に俺の友達が腕を焼かれたんだ。そして今も昏睡状態。それを思い出してな」


「あぁ。そうだったの」


ルナはそれ以上聞いてこなかった。後ろをふと振り返るとあの広場が焼け野原になっていた。


「王国騎士団が必死に戦ってる。けどね多分勝てないわ。ファイアドラゴンはドラゴン種の中でも二番目に強いの。魔法はあまり聞かないしあいつの皮膚は硬いのよ。だから勝てる見込みはあまりないわ」


「そうなのか。でも俺はあいつを一度殺している」


「え?そんなの嘘よ」


「ほんとなんだ。いつの間にかそいつは死んでいた。俺は倒れたから記憶があまりないがそこに駆けつけた奴から聞いた」


「だからレベルがあんなに高かったのね」


「多分な」


そこから僕たちは会話もせずに近くの広場まで走った。


「ここまでこれば何とかなるはずよ。こっちまで来なきゃいいけど」


「 あぁ。ルナさーん。そう言うのフラグって言うんですよー」


「え?ふらぐ?」


「グォォォォォ」


「ほら来たー!」


ドラゴンがこっちに迫っていた。逃げても追いつかれて終わりだ。人が逃げ惑う。逃げれそうにない。


「しょうがないわね。ヤマト!二人で王国騎士が来るまで粘るわよ」


「粘るったってこの状況じゃ負ける未来しか見えねーけど」


「知らないわよそんなこと!メガウィンド!」


ルナが魔法を放つ。ドラゴンの顔に当たったがビクともしない。


「勝てんのかよこれ!僕はノーマル魔法までしか使えないよ!」


「いいから打て!」


僕とルナは魔法を打ちまくった。


「ヤマト少し離れて!相手が魔法を打とうとしてる!」


「分かった!」


少し距離を取りながら魔法を打つ。


「グォォォォォ」


「来る!」


ファイアドラゴンが放った魔法がルナにとんだ。


「何だよあの魔法。ガルドの時よりでかーじゃんかよ」


「私の体の中に眠る風の力よ。今この時だけ力を貸したまえ!」


ルナが詠唱を唱えた。するとルナの前に風の盾ができた。なるほどこれが特性とか言うやつか。


そんな事を考えていたら爆音と、爆風がヤマトを襲った。


「くっ!ルナは?ルナー!大丈夫かー!?」


ルナは血を吐きながら倒れていた。体のあちこちに火傷ができていた。


「ルナ!大丈夫か!?」


「えぇ。魔法で少しは防げたからね……。でも体のあちこちが痛いかな……」


そう言ってルナは血を吐いた。


「ごめんけど…ヤマト。私を担いで逃げれるかい…もう……動けそうにないんだ……」


そう言ってルナは気絶した。


「何でだよ。何で皆僕の前から消えるんだよ。ガルドもルナも!嫌だよ。これ以上友達を失いたくない……」


ヤマトは泣く。大量の涙が頬を伝う。


そこでヤマトは気を失った。

僕自身がテスト期間に入ってしまうので投稿が三日に一回程度の更新になると思います。

楽しみにしてくださっている方非常に申し訳ないのですがご了承ください。

次の投稿は11月1日か11月2日を予定しております。

今後もよろしくお願いします。

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