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おままごと

えー、唐突ですが僕が保育園の年中の時には

およめさんがいました。


先生達はみんな知ってる、友達のパパママも知ってるくらいのラブラブっぷりを周囲に振りまいていたそうです。


名前をゆきちゃん


名前から想像できる、白くて大人しい和風美人・・・


というわけではありませんでしたが、

当時4歳の僕にとってはもうお姫様です。


今回はそんな僕とゆきちゃんとのお話し。





おままごと。それは小さい頃なら必ず経験するであろう大人な遊戯。


おままごと。それは今考えたら夫婦設定なんだし、もっと突っ込んだ事すればよかった!例えば、そう、夜のげふんげふん。


おままごと。それはクレヨ○しん○ゃんの

マ○オ君とネ○ちゃんが必ずしているリアルな社会。


ここにはその例に漏れず、おままごとを日々の修練とまで感じている少年がいた。


「はい。ごはんだよ!めしあがーれ♪」

泥を丸めて作られたオニギリが僕の目の前に2つ並んでいます。その横にはバケツに並々と注がれた透明な味噌汁もありました。


「ありがとう、ゆきちゃん!いただきます!!」

2つ並んだオニギリのうち、左側のオニギリを食べようと口に持っていきました。


「それはね、ハンバーグが中にはいってるんだよ?まず最初にお肉をこねて、次に―」


一生懸命説明してくれるゆきちゃんに、本気で相槌をうち、大きい口で食べたふりをしてから、泥でできたハンバーグオニギリを崩し、完食します。


「ゆきちゃん、お料理上手だね!すっごく美味しいよ!! 次は何する?」

「次はもうねる時間だから、ねるの!おやすみなさい。」

「うん、おやすみ~」


砂の上にしかれたレジャーマットに横になり目をつぶって寝ようと


「はい、朝だよ!起きてー、おはよう!」

「ゆきちゃん、まだ寝れてないよ?」

「朝なの!おーきーてー!!」

「わかったよ~、おはよう、ゆきちゃん」

あくびのポーズをとり、寝起きを表現します。しないとゆきちゃんに怒られます。


「はい、朝ごはん。おいしいよ?」

おもちゃのお椀に砂のご飯が盛り付けられます。

「美味しそうだね!いただきます!」


その横でゆきちゃんはまた料理を始めました。


「フライパンに油をしいて、目玉焼き乗せて、じゅ〜じゅ〜」


ご飯を食べながら周りを見るとどこも似たような風景です。


今、僕の保育園ではおままごとが流行っていて、仲のいい男の子と女の子は揃っておままごとに夢中になっていました。


奥の方では、けんごくんがたっくんとおままごとしています。


「パパ、お仕事の時間だよ!急がないと!」

「うん!じゃあ行ってきます!!」

「頑張ってねー!」


ゆきちゃんに見守られて、僕は少し離れたところへむかいます。その場で少し時間を開け、ゆきちゃんのせわしなく動いていた手が止まる頃に戻って行き、


「ただいまー!」

これがいつものパターンです。

「お帰りー、パパ♪」


その時、


「みんなー、今日のお外は終わりだよー」


先生がお外遊び終了と告げました。



外遊びの時間が終わり、ゆきちゃんと教室に戻っていると


「また、明日もやろうね♪ぱぱ!」

ゆきちゃんが、いつもの約束をしてきます。

「いいよ、ゆきちゃん!」

「ちがうよ、ママって呼ばなきゃめ!だよ!」


おままごと中はお互い夫婦なのでパパママと呼び合うのがルールでした。


「そうだった、ママ!」

「うん!♪」


この日のおままごとは終了です。


この時の僕は、また明日も同じようなことをするんだな~

としか考えていませんでした。


まさか、たった一言であんな事になるなんて・・・



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