先輩と後輩と時々木村
ほぼ会話のみとなっています。読みにくいところがあるかもしれませんがご了承ください
「先輩、顔が近いです。あと、息も荒いです」
「大丈夫。ここには私とあなたしかいないわ」
「話聞いてます?」
「聞いてるわ。愛してる田中君」
「いやいや。絶対聞いていませんよね?それに田中君って誰ですか?」
「あなたに決まってるじゃない」
「僕は木村です」
「あら、ごめんなさい木村君。愛しすぎて間違えてしまったわ」
「理由が意味不明なのですが」
「私は山田っていうの」
「別に聞いていませんが」
「やーちゃん♪やっちゃん♪と呼んでいいわよ。それと後に先輩をつけても可」
「とりあえず帰ってくれます?」
「ああ、これこそ運命なのね。まさかあなたと2人きりだなんて」
「つまり、僕の意見なんてどうでもいいんですね」
「さあ、山崎君!答えてもらうわよ」
「僕は木村です」
「私と結婚するのか、あるいは私が新妻になるのか、どっち!?」
「じゃあ、先輩がここから出ていくでお願いします」
「話を聞きなさい!柴田君!」
「木村です」
「もういいわ。そこまで言うならでていくわ」
「さようなら。先輩」
「ええ、さようなら。木村君。どうしてもというなら戻ってきてもいいわ」
「あ、いや、ホントいいです。戻ってこなくて」
「・・・・・・・・・・・ちらっ」
「・・・・・・・・・・・・・」
「ど、どうしてもっていうなら戻ってきてあげるわ!」
「なんで二回言ったんですか」
「・・・・・・・・・ちらっちらっ」
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・グスッ・・」
「・・・・・・・・・ハァ・・」
「先輩」
「!」
「僕が悪かったです。ここにいていいです」
「・・・・本当に?」
「本当ですよ。」
「う、うわあああああぁぁん木村くうううぅん!」
「全く先輩は甘えん坊なんですから」
「だって、だって木村君があああ。うわあああん」
「はいはい」
こうして私は念願であった彼との2人きりの時間を手に入れたのであった。
ちゃんちゃん。
「よおおおおし。今回はこういう路線でいくわよー。これで彼との心もゲットよ!」
「先輩、全部聞こえてるんですけど・・・」
「えっ!あっ!?村田君!」
「木村です」
少しでも楽しんでくれたら幸いです