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無題2  作者: saku
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無題


澄「なにすんだ…ビン底眼鏡っ!

お前のビン底眼鏡のビン底が腹に…っ!

しかしこのビン底眼鏡のビン底普通のビン底眼鏡のビン底と違ってビン底眼鏡のビン底感がぱねぇな厚みがあると言うかとにかくビン底眼鏡のビン底感がぱねぇなビン底の中のビン底って訳かそしてビン底はビン底でもビン底眼鏡のビン底だしなそもそもビン底って飛ぶか飛翔するビン底眼鏡のビン底かビン底なめてたビン底って未知の塊だビン底にこそ未知の我が存在するのではないかビン底にはビン底があふれているビン底の中にまたビン底がありその中にもビン底があるていうかビン底眼鏡のビン底はビン底だがなぜビン底眼鏡はビン底眼鏡と呼ばれるのだビン底とは文字通りビンの底でありビンの底以外の何者でもなく絶対的にビンの底だその上ビン底とはビン底としてのビン底ビン底ビン底ビン底ビン底ビン底ビン底ビン底ビン底ビン底ビン底ビン底ビン底ビン底ビン底ビン底ビン底ビン底ビン底ビン底…」

澄はあまりの激痛に我を失い、そのまま気絶してしまった…



気付くと澄は何かの中に入れられてるようだった、最初は棺かと思ったが幸い心臓は動いている。

密閉されているようで周りは何も見えない、そのため自分が今どのような状況におかれてのかは分からなかった。

ふと手を上に伸ばしてみると思ったより上は低い、そのうえ上から閉じられてるようで力を入れれば押し開けれそうだ


澄は一息に押し上げた。

光が差し込み澄は目を瞑った。


恐る恐る目を開けるとそこはどこかのビルの中のワンフロアーようだった、もっと薄暗い倉庫のような所を想像していた澄は驚いた。しかし、それ以上に驚いたことはこのフロアー中にびっしりと自分の入れられていたのと同じ箱が並べてあったことである。

「・・・これは一体」

「おや、気付きましたか・・・」

その男はまるで気配がなく、気付いたときにはあと3㍍程の所に部下と思われる人を数人連れて立っていた。

「お前は!?」

「私の名前はハンニバル、ちょっとした団体の首長をしております」

そういってその男は澄に微笑みかけた、しかしその笑みからは全く感情というものが感じ取れなかった。

「人喰いハンニバルか・・・」

「おやおやそれは酷い私はレクターからこの名をとったつもりは無いのですがね・・・同志はみな私のことを親しみを込めてバアルと呼びます」

「慈悲深き・・・ね」

「ところで、俺は何でこんな箱の中に詰められてたのか説明してもらおうか」

「あなたは選ばれたのです」

「選ばれたって何に!?」

「私たちの創る新世界『レキレル・ワールド』の住人の最終候補にです・・・」

「レキレルワールド・・・?」

「レキレルワールド、それは誰もが願いを叶えられる新世界、そこでは人々は歓喜し喜びを歌い幸せに踊るでしょう・・・!」

「そのためには今あるこの汚れた世界を消さなければならない」

「世界を消す・・・だと・・・」

「だから私達はレキレルワールドに相応しい人材を選んでいるのです。そう、かつてノアが大洪水から救うものを選んだように!」

そう言ってその男ハンニバルは高らかに笑った、その時だった

「お前は間違っている」

そう言って突然現れた少女は手に持った拳銃でハンニバルの部下の一人を撃った。

そのまま、少女はハンニバルに銃を向けようとするもハンニバルの部下の方が動きが早く少女はみぞおちに一撃を叩き込まれその場に力無く崩れ落ちた、今まで少女の覇気に圧され気付かなかったが少女はまだ幼く背は澄の3つ下の妹よりも小さく見えた。

「そいつを処分しておけ・・・」


「・・・処分ってまだ子供じゃないか!」

「子供でも奴は我らのレキレルワールド創造に害を為すもの、許すわけにはいきません」

その時、澄の中で何かが外れたような気がした、澄は咄嗟に少女の落とした拳銃を拾い上げ少女に触れようとしているハンニバルの部下に向けトリガーを引いた、放たれた銃弾はハンニバルの部下の頭を撃ち抜いた。

澄は少女を背負うとこの部屋からの唯一の脱出口である窓に向かって走りだした。

「彼も最終審査で負けた者、もう用はありません二人まとめて処分しなさい!」

ハンニバルがそう叫ぶと部下達が一斉に澄に向かって撃ってきた、数発かすめたが痛いとは言ってられない。窓まで来ると澄は窓から飛び降りた。


不幸中の幸いというものだろうか、そこまで高くなかったのと偶然通った古紙を積んだトラックの荷台に落ちたため澄と少女は生きていた。少女は気を失っているが怪我は大したこと無いようだ。


しばらくして港の倉庫に着いた、しかしその時にはすでにハンニバルの仲間が先回りしており包囲されていた。

「探せ!この辺りにいるはずだ!」


(見つかるのも時間の問題か・・・奴らは巡回してるやつの他に高台からFIM-43で狙ってるやつもいるおそらく対人用に改造されているだろう、人からは逃げられてもあれの追尾弾からは逃げられないだろう。一発でもかわせればなんとかなるんだが・・・そうだ、残りの銃弾一発を撃ってきた弾に当てれば・・・成功する可能性は低いがこれしかない!)

澄は決断すると少女を自らに固く縛り付けて、倉庫から飛び出して海へ向かって走った。

「いたぞ!」

「FIM よーうい!」

(撃ってきたか、これに当たったら俺達は死ぬ、俺がこれに銃弾を当てれば俺達は生き残れる・・・俺は・・・生きたい!)

澄は振り向きトリガーを引いた、次の瞬間爆発が起こり辺りは爆煙に包まれた。


煙が晴れたときには澄と少女は荒れた海の彼方へ消えていた・・・

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