村
思いつきで進みます。
話が順序だてて進みません。
なので、読み切りな感覚です。
「あっ・・・アンテナたってねェ~!!」
ついこの間機種変更したばかりの携帯の液晶画面を見つめ、受信アンテナに反応が無いのを
何度も見返して、
「くっ! 防塵・防水で定価+追加でやっと手に入れた〇ートン仕様の携帯だったのに・・・
チョットしか使ってないのに故障したんだよな!? そうだよな? ははは・・・」
と、その場にガックリと崩れ落ちて(これが リアルOrZ か・・・)などと
トリップ アンド 現実逃避をしていると、腰の辺りをなにやら突っついている感触が。
つんつん! つんつん! と
振り向き、顔を上げるとそこには怪訝そうな顔をした白装束の娘が箒の柄で俺を突いていた。
で、その娘の後ろに就いて歩いている。(本当かよ! 異世界? ファンタジーなのか?)
もの凄く重い足取りで。決して今は居ている長靴がつま先保護の安全仕様だからではない筈。
多分・・・・
あの後、話が通じない事が分かり、身振り手振りのゼスチャーでの意思疎通を図り
どうも「後ろについてきて」と言っているようなので、素直に後ろについていった。
会話が成立するはずも無く暫らく無言のまま歩いていく。
「ぽこ ぽこ ぽこ ぽこ ・・・・」
雨上がりなのだろうか、足元は少しぬかるんでいるけど土木作業員ご用達の『3馬』印の
長靴(安全仕様)は少々の汚れもヘッチャラです。 丈夫です。 優秀です。
暫らく後ろに就いて歩いていくと、道が石畳に変わり、村の入り口が見えてきた。
中央広場みたいなところまで来ると、ゼスチャーで「ここでまってて」と「わかった?」
と言っている様なので大きく頷いておく。
頷いたのを確認するとそのまま奥のほうに小走りに行ってしまった。偉い人でも呼びに
行ったのだろうと思い、近くの石に腰掛けて辺りを見回してみる。
(何か、中世、ヨーロッパみたいな雰囲気の建物だな?衣服もそれっぽいし。
髪の色は・・・・黒っぽいけど・・・赤や茶色が混じっている感じ?)
うわー(やっぱり注目されているな、普段感じないのに今は視線集めているのがひしひしと
判るよ。・・・あっ!安全ベストを着ているからか!?黄色の蛍光って目立つからな!)
暫らく、居心地の悪さを感じつつ辺りを見回しているといかにも威厳のありそうな中年さんと
これぞ生き字引!な表現がしっくりくるお年寄りが建物の奥から歩いてくるのが見えた。
先ほどの娘さんは見えないけど、こちらを目指して歩いてくるので、(この二人を迎えに
行ったんだな)と判断し立ち上がって二人を迎えた。
軽く頭を下げる挨拶をして、(これがこの世界で正しいのかは不明だが)身振り手振りで
意思を伝えようとするが、(やっぱり)みたいな顔をして片手で遮られた。
予め話が通じないことを知らされていたのだろう、おもむろに上着のポケットから
石の付いたネックレスを取り出して、(手を出せ)と言ってるみたい。
恐る恐る、手を出すと「がしっ!」と手首を摑まれる。
ビックリして体を硬くして警戒を顕にしていると、掌に石付のネックレスを載せて自分の手を
重ねてきた。
((驚かせたかな)) !!! 急に頭の中に言葉が響いた。
ビックリした顔をして前に居る威厳たっぷりな人物を凝視した。
状況説明が下手です・・・・すみません。
ほかの作品はすごい!とつくづく!痛感しています。
それでもよろしかったらお付き合いください。