スカウト その1
・・・体の中の少なくなった力を補給しようとして・・・
・・・山すその大きな岩に背中を預けて腰を下ろして・・・
・・・意識を大地の力の流れを探ろうとしていたのだが・・・
(ナゼ!?・・・ナゼコンナジョウキョウニ??・・・)
多分、人族であろう生き物が私を見上げて「su-gee-!!」「majide!!」「dekee-!」
と何か・・声だろうか・・両手を広げて興奮したように私を好奇心一杯に見つめている。
・・・
唖然としていると・・・なんと!怖がるそぶりも見せずに近寄ってきて私の腕や足を
「ぺし ぺし」「すりすり すりすり」と確かめるように触り始めた。
(!!!!!!)
思いもよらない状況に混乱して固まっていた。
(ドウスル・・・イカクスルカ・・・イヤ・・・シカシ・・・)
どうしたらいいか迷いながら考えをめぐらせていると急に頭の中に言葉が響いた。
「やほー! きこえているかー?」 びくっ!!
(!!ダッ・ダレカイルノカ??)周りを見回しても同族らしき気配は感じられなかった。
「こっち、こっち。 下、したっ!」
何事!と視線を足元に向けるとそこで好奇心一杯に私を見上げる目と視線が合った。
(!!!)まさか、この私の足に手を添えながら見上げている人族か?
(ナゼ??ドウシテ??・・・)
また声が響く 「あれ?こっちの声伝わってる?」
びっくりしながらよく観察してみると、人族であろう生物が首から下げている石を私の足の甲に
当てながら私の顔を見上げている。・・・ようやく理解した。
どうやらこの石を介して小さい人族であろう生き物の意識が私の頭に伝わっているようだ。
私が腕を上げると「やっぱり! 思ったとおりだ」「よかったーこれで何とかなるなー」
と嬉しそうに笑っている。
私がこの辺りにやって来たのは随分前の事。今まで遭遇した2足で移動する生物(人族・獣人)
は、私を見るなり悲鳴を上げて逃げていくか、数人で攻撃を仕掛けてくるのがほとんど。
まれに、遠目で視かけても、私に気付かれない用にだろう、隠れるように退散していく。
しかし、この人族らしい生き物は違った。私を見上げながら
「ほんもの!」「まじでかいっ!」
と、まるで同族に話しかけるように近くに寄ってきて、恐れる事も無く今も私に触れている。
そして、「さすが、硬いねー」「がんじょう?」
と私の腕を触りながら「これならいけるか? 装備を付ければ色々対応できそうだな・・・」
などとつぶやきながら、「うん うん!」と頷いている。
私はどうなるのだろう・・・多分、害意は無いだろう。
私の周りをちょろちょろ動き回っている小さい生き物を意識しながら私はもう一度大地の力を
取り入れる為に、意識を集中させた。
勢いなので、下書きはしてません。ので、読み辛いとはおもいます。
・・・すみません。
読んで頂きありがとうさんです。