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Disfear Bullet  作者: たる。
章間
35/41

page34 interlude

 そんな気持ちなんて持っていない筈だった。

 この女はただの他人だった。自分とは別の世界に住む生き物だった。関わるのは"あの「少女」"だけの筈で、自分はただ見ているだけで……。

 だけどいつしか、彼女に向ける感情は変わっていた。

 ……これはきっと、「彼女」のせい。「彼女」があまりにもこの女のことを愛するから、徐々に融和していくこの心は、当然その想いに毒されていく。

 今や、原因なんてどうでも良かった。いずれにせよ、もうこの女を放っておくことはできない。

 だから、

「少しだけ力を貸して頂戴、――……」

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