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これで良かったのか。
クロナの傍で眠ったふりをしながら、少女のドレッドは思いあぐねる。
本当の自分を露わにした。これからはもう、このままでいるつもりだ。
……今思えば、彼女と戦ったのは、多分、こうして"ティア"から"フィア"になるきっかけが欲しかっただけ。確かに、彼女に自分を守る力があるのか確かめたくもあったけど、やっぱりそんなのはついででしか無かった。
歪んだ演技は、いつまでも続けられない。いつか歪んで壊れてしまうなら、こうしてしまうほうが良かっただろう。
「守ってもらいたい」とか、「守るだけの資格」とか、そんなのはもはや誰の願いかすらもわからなくなっている。だから、試してみようとか、そんなのただの口実だった。
けれど、ただこうしていることが、自分の為すべきことなのならば。
きっと、これでよかったのだろう。
いつか終わりが来るまでは。
ただこうして、彼女の傍に……。




