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第3話 報告

「おぉサカ早いじゃねぇか?」


櫓の上から猫(亜人)の男が話し掛けてきた。


「あぁシルバータイガーが出たんで報告しに戻ってきた」


「そりゃ大変だ!」


猫(亜人)の男は下にいる亜人達に向かって、シルバータイガーが出たらしいと大声で知らせていた。


村に入ると体育館位の広場があり、子供の亜人達が遊んでいた、奧には一軒だけ離れが建っている煙突から煙がモクモクと出て、甲高い金属音が鳴り響いていた、鍛治場だろう。


俺達は岩をくり貫いた洞窟の中に入って行く、洞窟内は自然光を鏡か何かで取り入れられて奧の方まで明るい、洞窟の奧に進むと広い空間が広がっている、集会場である。


「おぅご苦労!若者諸君!」


長椅子に持たれ掛けながら狼(亜人)の男が言う。


「ディックまたサボりか?」


サカが言うとディックはへらへらと笑って見せる。


「君達も随分早いんじゃねぇ?」


「シルバータイガーが現れたんだ」


ディックは、立ち上がり奧に歩きながら。


「君達はそこで待ってろ」


奧の部屋へ入って行った。


しばらくすると、奥の部屋から大柄な角の生えた亜人の男が現れた。


「シルバータイガーが現れたらしいな」


「長!小川挟んだ窪地の森に盗賊らしい人族がいてドンが見つかって戦闘に成った時に、森の奧からシルバータイガーが現れ人族の男が喉を噛まれそのママ森の奧に連れ去られた」


サカが状況を説明し終る。


長は俺達を見渡し。


「それで皆怪我はないか」


「ドンが頭を打ったらしく、記憶が飛んだって言ってます」


長は俺を見ながら。


「早く医務室に行きなさい」


俺は医務室がどこにあるか解らないのでルダに頼んで医務室に連れて行ってもらった。


「本当に記憶が失くなったのか?」


「さぁ」


渋い顔で長は医務室に向かう俺を見つめる。


おい!ドンお前信用されてないぞ!きっとお調子者のゴブリンだったのか?

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