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第2話 村

俺は勉強も運動も得意ではないが一応、簡単な試験だけで入れる三流大学も入った、半年足らずで辞めアルバイトなどを繰り返し、それでも人から紹介して貰ったIT会社に就職、自分の不甲斐なさに気付き実家で引き籠りニートと成って自堕落な生活を送っていた。


だがしかし、流行りの転生ものだと神様からチート的なスキルとか魔法を貰って快適に冒険やスローライフを楽しめるんじゃないのか?


よりによってゴブリンに転生するとは、俺の考えが正しいとしてゴブリンは亜人の中でも、最弱の部類のはずである。


天罰か! 俺は項垂れる。


「おいサカ!ドンの様子がおかしいぞ」


「いつものことだろ」


おいおい聞こえているぞ!

俺はどうしたものか、この二人に転生して来たと言ってもなぁ…

とりあえず記憶が失くなったと伝えてみる事にした。


「記憶が失くなった?」


「あぁ」


「じゃあ俺の名はわかるか?」


「サカだろ」


「なんだ、有るじゃないか」


イヤイヤさっきそこで斧を持ったゴブリンに話し掛けられていただろう。


「おい、ルダ、ドンの言うこと真に受けるなよ!」


あーあ言っちまったよ、ゴブリンは、やはりアホである。


「新しい遊びはいいが、今は早く村に帰ろう」


サカはそう言って獣道の方に歩いていった。


獣道を抜けると砂地の道に出た、そのママ道なりに進むと、丘の上に岩場があり煙が立ち込めていた、丘を登って行くと辺りには段々畑が広がっていて水田も有る、米が食べられるのか、など思い歩き進めると、櫓と櫓の間に開けっ放しに成っている頑丈そうな木の門があり、その周りを高さ5~6メートルほどの木の壁が並んでいた。村と言うより要塞と言った感じである。


門前には、タタカ村と看板が掛けられていた。

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