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ー奈落の底でー

 俺は小さな洞穴からでて迷宮クリアを目指す。生きてここから出る為に。迷宮を進んでくたびに魔物に遭遇するが俺は全て、やめろ!と念じると魔物は俺に対し攻撃しなくなる。これがまだ固有スキル無能化のおかげなのかは分からないがつかえるものはなんでもつかおう。もちろん熊の魔物にも遭遇し、同じように念じるとやつはうごかなくなる。


「は!ざまぁねぇな!俺の腕を食いちぎった魔物がこうして俺の前で何もしなくなるなんてな!」


 動かなくなった時に熊の魔物を何回も殴った。固有スキル無能化のせいでダメージはきいてはいないだろうが。迷宮クリアを目指して階層を潜って行き何日経ったかもわからないし何階降りたかももうわからない。ろくなものを食べてないから頭がちゃんと働いていない。ただ生きてここから出るという意志だけで体は動いていた。

 そして知らぬ間に大きな扉の前にまでたどり着いていた。こんな大きな扉なんだ。きっとここが迷宮のボスがいるところだろ。さてどんな奴がいるのやら。

 俺が扉を開けると目の前に広がるかなり大きな部屋が広がっておりそして何やら奥の広間で鎖的なもので完全に拘束されている魔族?がいる。だって頭にツノが2本生えてるんだよ?人間じゃなくね?他に特徴はピンクの美しい髪くらいだな。

 頭にツノが2本生えたピンクの髪の魔族が俺を見る。やばい。見つかった!だが俺には無能化のはかわらないがどうにかできるもんがある。だから今の俺なら


「あなた人間かしら?」


 ん?人間かしら?見ればわかるだろうに。


「人間だけどどうかしました?」

「くっ!はっはーは!お前。すごいではないか。人間のくせにここまでたどり着くとは。驚きだ」


 ここまでたどり着くとか言われてもここが何階層かもわからんしな。


「ここはカースドの奈落地下100階じゃ。そして妾の名はイグニエ・マオ。魔王が娘の1人じゃ」


 ま、魔王の娘だと!


「お、俺の名は無能 無我」

「ふむ。名乗ってくれてありがとう。それで妾はお前に申すことがある」


 申すことか。妾を簡単に倒せると思うな!人間風情が!とかかな?


「お主、妾と手を組まぬか?」


 ・・・え?


「い、今なんと?」

「なんじゃ?お前さんその耳は飾りか?妾と手を組まぬかと聞いているんじゃ」

「え?何でですか?急な申し出に意味がわからないんですが」


 俺は思わず敬語で返してしまう。だってそうだもの。いきなり魔王の娘に手を組もうとか言われても。

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