ー中野 美々ー
「おい!おかしいだろ!なんで俺の職業はバトルマスターであのゴミは勇者なんだ!」
河田君は俺を指差して言う。クラスメイトに対してゴミだなんてほんとひどいやつだぜ。
「君はバトルマスターか?バトルマスターは戦士職の上級職。特徴はあらゆる武器を装備できること。固有スキルは何かね?」
「あぁ?固有スキル?連撃ってやつだよ」
河田君はドーロン王に言うとドーロン王は喜びながら
「連撃なんて最高じゃないか君!あの勇者よりよほどいい固有スキルだ!これで王国も安泰だな!ケブロー神官!」
「そうでござりますな。この男は職業は強いくせに固有スキルはゴミですからな」
ケブロー神官呼ばれたジジイも俺をゴミを見るような目で見る。ケブロー神官がゴミと俺のことを言った後からクラスの人たちの目は俺を嘲笑う目に変わる。
1人だけ、1人だけ俺を庇う女の生徒がいた。さっきはみんなゴミを見るような目で見ていたと言ったが彼女、髪の色は赤く、美しいロングの髪で胸はデカく、スタイルも抜群な女性。
中野 美々さんだ。
「あなた達!私達は同じクラスメイト!なんでそんな無我君をゴミを見るような目で見るの!平等に扱いなさい!」
中野さん。やっぱり中野さんはいい人だ。河田君は「けっ!」と地面を靴で蹴った後に教会から出ていく。
「どこにいくのだ異世界人」
「うるせぇ!どこに行こうが俺の勝手だ!」
河田君は勝手に出て行こうとするとまた騎士団長に首に剣を向けられ
「元の位置に戻りなさい。異世界人」
「ちっ!」
河田君は大人しく戻るとドーロン王はまた話し始める。
「すまないね君達。まずは城に案内しそこで各自部屋を与えるので今日は休んでもらい明日から2日間修行に励んでもらう。そして3日後には迷宮に挑んでもらう。わかったかな」
ドーロン王が俺たちに説明すると全員とりあえず頷き、城の兵士達が教会に来て俺たちをそれぞれ城の部屋に案内する。城に連れて行かれる前に中野さんが俺に近づいてきて
「無我君。後から話があるから部屋に伺ってもいいかな?」
「わ、わかりました。今日はじゃ部屋に大人しくしています」
な、なんだろう。スタイル抜群な中野さんが部屋に来てくれるなんてドッキドキだ。
俺は城に連れて行かれた後、兵士に部屋に案内されて自分の固有スキルについて見ていると俺の部屋のドアを誰かがノックした。