ーイグニエの姉探しー
「戻る気はなくても殺す必要は」
中野さん。甘い。甘すぎるよ。砂糖菓子のように甘すぎる。そんなんじゃだめだ。あの河田に深く関わろうとしている奴は皆殺しにしてやらないと。
「中野さん。俺の目的は言ったはず。河田を殺すこと。そして河田の味方をするものは同級生であろうと容赦なく殺す。何度も言わせるな」
「・・・本当に。本当に君は、ムガはそれでいいの?」
「ああ。構わない。河田と一緒にいるような奴はクズに違いないからな。だが俺にも一応まだ良心というものはある。しばらくというか仲間にしようとするやつに対し日にち経過で様子を見る。河田以外は最初から殺そうとはしない。だがその人間がクズと分かればここにいる魔族たちのためにも容赦なく殺す。俺がなぜアマスに奴隷紋をつけていなかったかわかるか?」
俺は中野さんに問うと中野さんは「わからない」と答える。
「奴隷には信用できる奴しかしない。中野さんはあの時俺を唯一助けようとしてくれた人。逃してやることはできないが奴隷にすることで生かすことはできる。これからも攻めてくる人間がいてもし高貴のような奴なら容赦なく殺すが後から中野さんときたもう1人の子、マクルとやらは奴隷にする。だからそいつと仲良くしてやってくれ」
俺は中野さんにそれだけ言うと中野さんは「わかったわ」と答え、俺は中野さんとわかれた。
中野さんとわかれた後、イグニエに迷宮のことを聞きに行くとイグニエが俺の近くに急にワープ的なもので現れた。
おわ!びっくりした。
「主人。今探しておったんじゃ。今は多少カースドの奈落は安定しておる。じゃから妾の姉ぎみを助けに言って欲しいのじゃ」
姉?なんで俺が行かないと?それにここにやつが攻めてきたらどうするんだ?俺がいない間に。
「安心せい。マルクスと一緒に向かってもらうからのう。今から助けに行ってもらう姉ぎみは人の情報を探るのが得意でな。きっと主人の役に立つ」
「よしすぐ行こう。そしてさっさと早く帰ってこよう」
俺はイグニエの言葉を聞いて速攻で向かうことを決意する。人の情報を探るのが得意って優秀すぎるじゃねぇか。そいつを助ければ河田の情報が楽々てにはいる。
「マルクスはどこにいる!」
「主人。私はここに」
マルクスが急に隣に現れたのでまたまた俺は驚いてしまう。こいつら何で今日はこんな俺を驚かせようと?まぁいい。とりあえずは
「今からイグニエの姉を助けに行くぞ」