ークラスメイトを殺すー
「ご、ほう、び?」
俺が高貴に対して言うと高貴はなんのことかさっぱりのような顔で俺に聞く。
「イグニエ。俺が落ちてきた階層があったよな?」
「無論じゃ。まだあそこは何もいじってないぞ」
「ならこいつをあそこに転送してくれ。こいつに魔物が好きな血の匂いをたっぷりつけてな」
うちの魔物達は血の匂いが大好物で食べると匂いよりも元気になる。
「それは名案ですじゃな。それでは」
イグニエが高貴を転送する前に俺は中野さんに命じて
「中野さん。こいつの縄をほどいてやれ。最後の情けさ」
「わ、わかったわ」
中野さんは縄をほどくと高貴は
「中野ぉぉ!あんた、あんな、やつに、仕えて何し、てるのよ!とめ、なさいよ!これじゃ私」
高貴は中野さんに悪口を言う前に高貴を転送させる。ちなみに転送されるギリギリで俺は高貴に無能化のスキルを使っておく。
「さて。それじゃやつがどう生き残るか見ておくか」
俺はイグニエにモニターをだすよう命じるとイグニエはモニターをだし高貴が転送された階層の映像が映る。高貴はマルクスにタコ殴りにされていたから転送されて数分まともに動けずに動こうとする時には既に魔物達が高貴を囲んでいた。高貴を囲む魔物は熊のような魔物で俺の片腕を食いちぎった魔物だった。
「ふ、ふふ。あ、いつも、ばか、ね。私の、変身の、異能、で」
高貴はスキルを使おうとしたのか何かをしようとしたそぶりを見せるが高貴のスキルは発動しない。なぜだって?俺が無能化をかけたからさ。
「な、なんで、スキル、が、つかえ、ない」
高貴がテンパっている間に魔物は高貴に一歩一歩近づいていき、高貴は泣きながら
「こ、こないで、こないで!いやぁ!マ、ママぁ、パパぁ!」
高貴は最後にママ、パパと叫んだ後熊の魔物に体を引き裂かれたりくいちぎられたりして死体はいっさい残らなかった。
高貴の死ぬ映像を見てイグニエとマルクスは喜び、中野さんは俺に近づいて俺の頬にビンタをかます。
「ど、奴隷風情が主人になんてことを!」
マルクスは中野さんを睨みながら言うと俺はマルクスに
「よい。中野さんはこれでいいんだ」
俺がマルクスに言うとマルクスは納得はしていないだろうが今はくちだしをしなくなる。イグニエと部屋のどこかに行くように命じ、その場には俺と中野さんだけが残る。
「ムガ。なんで殺したの?高貴さんを殺したらもとの世界に帰ったときあなたは高貴さんの親に」
「何度も言わせるな。俺は戻る気はない」