ー激怒ー
「全くよぉ。河田様の命令はいちいちめんどくさいぜ。俺たちギルドのやつをこき使ってよ」
大剣を装備していた青年は巨大の男に愚痴る。
「全くだな。奴め。王から勇者権限をいただいてから俺たちのことをこき使いすぎて腹が立つ。くだらない命令ばかり。しかも迷宮にはあまり入るなと言えば今回は急にカースド奈落の魔物を退治してこいとさ。やる気が出ないぜ全く」
モニター越しに愚痴り合う2人にイグニエは
「人間は思っているより苦労しているようじゃな。主人を捨てた人間のせいで」
「ああ。そうだな。はやく見限ればいいものを。そんな奴に従っていてもいいことなんてないだろうに」
可哀想な奴らだと思っていた俺だが次の奴らの言葉に俺はやはりこいつらもクズだとわかった。
「でも女を自由にしていいってのはいいよな。その点だけはあのバカ勇者の命令に従ってもいいと思えるわ」
青年が笑いながらいうと巨大の男も
「そうだな。でないとお前みたいな男一生女に相手にされねぇからな!ぎゃははは!」
「おいおい。それはお前もだろうが。何俺はお前とは違いますよアピールしてんだよ。お前もその巨体でしかももじもじしてたからもてなくて女にも相手にされてなかったろうが」
2人は笑いながらいうとイグニエは激怒し
「主人。この男どもは妾が手を下しても?」
「構わないが急にどうした?珍しい」
「いやなぁに。妾が女の扱いというものを教えてやろうと思いましてな。主人も行きますか?」
イグニエは俺に聞くと俺も「無論だ」と返し俺とイグニエは部屋のことをマルクスに任せて侵入者2人のもとまで転移する。
2人の前に俺たちは姿を表すと2人は分かりやすく剣を抜き
「お前ら。死にたくなければ大人しくやられな」
青年男は俺に言うと巨大の男は笑いながら
「うけるんだけど!めっちゃセリフにあわねー!」
「うるせえよ。さっさと終わらせて帰ろうぜ。あー!今日はどんなバカ女で遊ぼうか迷うぜ!」
青年男は叫ぶ。こいつらほんとにクズだな。イグニエはゆっくりと青年男に近づき
「ねぇねぇ。若い兄ちゃん。妾あの巨大男気持ち悪くて見ていられんのじゃ。だから、殺してくれない?」
「は?何をいっ・・・」
イグニエが言った後青年男は数秒動かなくなったと思った後に巨大の男に剣を向ける。
「お、おいなんの冗談だよ?なぁなんでこっちに剣を向けて」
青年男は巨大男に斬りかかり、巨大男は自身が斬られるとは思わず避けるのが避けて左腕が斬りおとされた。