ー始まりー
俺はこんなとこで死ぬのか?異世界に勝手に召喚されて無能とか言われて。くそ!くそ!
俺は走馬灯のように異世界に召喚される前のことを思い出していた。
俺の名前は無野 無我。今年高校に入学したぴちぴちの15歳の男だ。趣味はアニメ鑑賞。苦手なものは運動全般、勉強。体型は身長150くらいで細身の男だ。
「あーあ。学校なんて嫌だなぁ」
俺は学校が嫌いだ。なぜなら学校の奴らは俺のことをかなりいじめてくる。ヒョロガリとうんちなバカとか。うんちは運動音痴の略だ。高校について教室に入ると俺は自分の席についてうつ伏せになる。
「おーい。ヒョロガリ君。何寝てんだよ!」
クラスの男子の1人が俺の座っている椅子をける。俺の椅子を蹴ってきた茶髪でスポーツ刈りの髪の男、成績優秀、スポーツ万能なモデル体型な男、河田 洋君だ。クラスで彼はかなり人気のためつるむ男子も多く女子で声を上げる人もいない。むしろざまぁとかいって笑っている。
「なぁヒョロガリ君。寝たふりはやめたらどうなんだ?だっさいぞぉヒョーローガーリー君!」
何度もばこばこと俺の椅子を蹴る河田君。めんどくさくなってきたから俺は河田君に
「あ、ご、ごめんね河田君。ほんとに寝てたんだ。昨日夜更かししちゃってさ」
「さっすがはオタクのかがみ。どうせアニメでもずっとみてたんだろ。ぎゃはは」
うるさいな。別にいいじゃないかそんなこと。
俺は河田君にムカつきながらも話していると急に教室の地面にアニメで出てくる異世界召喚?的な紋章が現れる。
お、こ、これはもしかして!
俺は期待に胸を膨らませながらクラスのみんなは光に包まれ消えた。後にこのことは高校生消失事件と呼ばれるらしい。1クラス30人の生徒が丸ごと消えた事件である。