第15話 公都ルピア殲滅戦 2
異世界召喚 80日目
スポイツアを夜出発し、ティザ川ほとりへつく
仮眠を取り、夜明けまで待ってから、ティザ川を渡る
公都ルピア殲滅戦開始前に、合流しなければ
博影は、騎馬に対し、魔方陣を数度使用し、騎馬の体力を回復させながら急いだ
「ところでシスは、なぜスポイツアに?」
右横に並ぶ、システィナに聞く
「沙耶が、博影を心配しているものだから、護衛は、チェルに任せて様子を見に来たのだ」
そっけなく答える
「気持ちはわかりますが、沙耶は、心配性ですね。博影様には、私がついていますから」
「ルーナ、やけに自信たっぷりだが、博影は、ブスタ大平原の戦で、死にかけたと聞いたが?」
システィナが、横目でルーナをにらんだ
「そっ、それは…」
ルーナより、弁解のしようがないことを突かれ、伏せ目がちに、押し黙った
「今回の戦では、治癒師としての後方支援との約束だった…なっ、博影?」
口は笑っているが、システィナの横目は笑っていない
「いや…それは、成り行きというか…なっ、ルーナ、それにルーナは戦場でいつも俺の傍にいてくれた」
博影も、痛いところを突かれ思わずルーナに同意を求める
「ふ~ん、そうか。ルーナ、もしかして、ベッドやお風呂でも傍にいたのか?」
ルーナへ顔を向け、意地悪な笑顔で聞く
顔を真っ赤にしたルーナは、
「そっ、そんなことは…していません。しっ、していませんよ」
システィナの目を見ずに慌てて答える
「ふ~ん、そうなのか? 私は、ギュラー砦のときは、いつも博影のベッドで、抱き合って寝ていたぞ」
「なっ? シス、抱き合っては寝ていないだろう」
慌てて、否定する
「そうか? 抱き合ってはいなかったか~そうだな、私が一方的に博影に抱きついて寝ていたな
ルーナとは、一緒のベッドに寝ていないのなら、今日の野営地では、私が博影を抱きしめて寝てよいな?」
「だっ、ダメです。私も護衛をかねて、博影様のベッドで寝ていました
だっ、だから、私が、一緒に寝ます」
「そうか、それでもよいが、博影も男だ。女に添い寝をされては、ムラムラして寝れないだろう
私なら、博影と重なり、博影を満足させてゆっくり、寝させることが出来る。ルーナは、出来るのか?」
笑顔で、ルーナを煽った
「私も出来ます。まだ、この前は途中でしたが、次は、博影様に満足してもらいます」
必死で食い下がるルーナ…
しかしそれでは、システィナの方が数枚上手だった
「ほう、やはり博影とエッチな事をしていたな? 沙耶が、そちらを心配するから私が様子を見に来たのだ」
顔をニンマリとさせ、システィナは勝ち誇った
…うっ…システィナにしてやられたと、ルーナは思ったが時すでに遅し
…ルーナ、それくらいの煽りでポロポロこぼすなよ~…と、博影も思わず苦笑いをする
「では、今後は二人で護衛することとする。私は左隣、ルーナは右隣だ。いいなルーナ?」
「えっ? え~と、いいです…」
残念そうに答えるルーナ
しかしこれは沙耶の心配の種が増えただけではないのか…と、後からルーナは思った
昼食休憩時…
川の水を水筒に取り飲んでいるシスティナの傍へ、ルーナが近寄る
「ん? ルーナどうかしたか?」
水筒をルーナに差し出し、水をすすめる
「ありがとう…あの、聞きたいことがあるのだけれど…」
意を決して、ルーナは疑問をぶつけた
「システィナは、博影様を満足させたことがあるの?」
「えっ? …ルーナも、凄いことを聞くな~。私は、男に抱かれたこともないし、キスをしたこともないぞ」
一瞬止まったルーナの目をのぞき込んだ
「えっ? そうなの? シス、私をだましたわね」
システィナを睨む
「そう、怒るな。本当に、経験がないからな、逆に、ルーナに教えてもらいたいぐらいだ
なっ? 博影とはどこまで進んだのだ?」
「えっ? どこまでって…その…キスくらいまで…」
システィナが差し出している水筒を奪い取るように取り、ごくごくと飲む
「そうか、では私も今夜はキスをしてみよう」
と、言いながらシスティナは馬の水やりに行った
都市ゼンダを過ぎ、夕方村に着く。納屋を借りて、食事を行い就寝する
ダペス家の騎士たちは、2人交代で納屋の入り口で見張りに立ち、他の騎士たちも、入り口付近で寝る
博影、ルーナ、システィナは、納屋の2階で寝ることとなった
わらの上に、布を引きベッドにする
横たわると、なかなかやわらかくて気持ちがよい
「おやすみ、ルーナ、シス…」
横たわり、そのまま寝ようとする
「博影まて、お休みのキスがまだだ」
シスが、博影の横顔に顔を寄せる
「えっ? おやすみのキスって、いやそれは…」
シスが、強引に顔を近づけてくる
「シス、だめっ」
慌てて、ルーナはシスを引き剥がしにかかった
「ん? ルーナは、お休みのキスはしないのか?」
「えっ? え~と…する…」
小さな声で答えた
「じゃぁ~いいよな…」
というと、博影に向き直り
「博影キスだ。私は、初めてのキスなのだから、博影が教えてくれ」
システィナは、左手を博影の首に回し離れないようにした
…いや、これはなんか違う気がするが…
博影もここまでされて断るわけにもいかず、システィナと体を入れ替え、システィナの上になり
システィナの体に半身乗りかかり
システィナをゆっくり抱きしめ、その短めの髪をなでながら、唇をあわせた
システィナは、体にも唇にも力が入っていたが
しばらくすると、力が抜け、博影に体も唇も任せてきた
長く、3分ほどキスをし…離れた
「ほっ…キスとは、なかなかよいものだな。気持ちがいい」
少し強がっているように見えるシスティナの頬は真っ赤だった
「私も、お願いします…」
近寄ってきたルーナにも3分ほど、長くキスをし…体を離す
目が潤んでいるルーナに、
…今夜はここまで、寝るよ…
と促し、そのまま博影は眠りについた…




