第12話 都市ゼンダ殲滅戦 1
異世界召喚 72日目
ブスタ大平原戦の結末は…
イシュ王国軍 騎兵2000名 → 約1500名
ルピア軍 騎兵2000名 → 約50名
モスコーフ帝国軍 騎兵2000名 → 約100名
傭騎兵 騎兵1500名 → 約100名
となった。
イシュ王国軍は、騎兵500の損失であったが、ルピア公国軍は、騎兵5200名の大損失であった
渡河をする際に、魔方陣で身体を活性化し、沈まず渡河出来たイシュ王国軍と、魔方陣の渦に、濁流にのまれ壊滅したルピア公国軍、モスコーフ帝国軍…
入念な、身を切る挟み撃ちの策をはり、見事ブルガ公爵を窮地に陥れたルピア公国軍は、追撃戦の果てに…壊滅した
「博影、ブルガ公爵が宿泊している風呂を貸していただけるとの事だ、今から行こう。準備を…ルーナしてくれ」
ブスタ大平原の戦い…2日後、博影はいまだベッドにて安静に…いや、安静にさせられていた
「はい、準備いたします」
ベッドに腰掛け、無理やり果物を食べさせようとしていたルーナが
ドアに手をかけたまま、予定を告げたカローイに返事をした
着替え等の準備をし、いまだ全身に痛みが残る博影を騎馬に乗せ、ブルガ公爵の宿泊所へ向かった
少し早い夕食を、ブルガ公爵、騎士バチギ、カローイ、博影、ルーナで頂いた
話題は、都市ゼンダ攻略戦…
イシュ王国と、ルピア公国の王都はドゥイ川で繋がり、いにしえより交流が盛んだった
そのルピア公国が、モスコーフ帝国についた
戦において、宣戦布告をすることは世の常ではないが、交流のある国に戦を仕掛ける際に、宣戦布告をしないことは不義理ではあるだろう
騎士達や、国境の都市として付き合いのあったスポイツアの市民達の反感は大きなものがあった
ルピア公国は、しばらく建て直しが困難なほど、騎兵に大損害をだした
攻めるなら今、
近々、都市ゼンダ攻略の下知が下るだろう
などの話が話題の中心だった
酒が進むにつれ、軍略的な話題になっていったが、ブルガ公爵から、博影の体調を気にする発言あったので
ブルガ公爵に一礼をし、先に退席させてもらい、裏手のお風呂場へ向かった
入浴のお手伝いをします!
と、一歩も引かないルーナのイベントはあったが
ゆっくりとお風呂を楽しみ、先にルーナと宿舎に戻った
王都より下知が下った。ブスタ大平原の戦い5日後の早朝
スポイツアより、都市ゼンダへ向け
騎兵1500名
歩兵4000名
の進攻部隊が出発した
まだ、体の傷が完全に癒えていない博影であったが、ルーナと共に、加わっていた
ただ、今回
博影より進攻軍に加わりたいと申し出たが、以外にもブルガ公爵が最初、首をたてに振らなかった
再度、参加の申し出をすると、直接、宿舎に博影の体調管理の確認と、進攻軍に加わりたいという意図を確認しに来た
治療や弓矢による、後方支援は体調的に問題ないということ
イシュ王国軍は戦続きであり、微力ながら後方支援をし、少しでも兵の負傷率を抑えたい…と伝えると、
ブルガ公爵は、しぶしぶ了承した
歩兵部隊の移動にあわせ、2日かけ都市ゼンダ近郊に到着した
ルピア公国、都市ゼンダ…
人口約2500、周辺の村々の総人口は約2万人
特に目立つ特徴はなく、イシュ王国との国境に近い都市として、地の利をいかした交易が特徴…とだけの都市
都市の周囲は、空堀と城壁の代わりに高さ2mほどの柵で、都市の周囲をぐるりと覆っていた
「やはり、もぬけの殻ですな」
騎士バチギが、剣で野営地を指した
多くの天幕がひしめいているが、そこには人の気配はなかった
その野営地は、モスコーフ帝国軍や、傭騎兵部隊が使用していたものだった
「そうだな、さすがにモスコーフ帝国軍も、他国にあれ以上の騎兵は送れまい…」
ブルガ公爵は、野営跡地に興味はなく、柵の上にはためく白旗をみている
正門が開き、馬に乗る使者と思われるものが一人、白旗を立ててこちらへ向かってきた
会談が行われた
「都市ゼンダは、イシュ王国へ降伏いたします」
ブルガ公爵、騎士バチギの目の前で使者は、にこやかな笑顔で話し出した




