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第9話 ブスタ大平原の戦い 2

異世界召喚 70日目

ルピア公国騎兵隊は、都市ゼンダへ向け部隊の体をなさずに敗走していた


その後を、イシュ王国軍第三陣騎兵500を先頭に、第一陣、第二陣が追走していく

騎士バチギの指示が聞こえた・見えたものは、バチギを先頭に隊を組み、追走していた

その後を遅れて、ブルガ公爵率いる第四陣500名が追っていく


イシュ王国軍は、あまりに早いルピア公国軍の撤退に、全軍では対応できず

隊は、間延びすることとなった


その様子を、草しげる、なだらかな小さな丘の上から盗み見している一団があった

ブルガ公爵の第四陣が眼下を過ぎた‥先頭の騎士が、ランスを高々とあげる


「突撃ー」


丘から数騎の騎兵が飛びだしてきた。つぎつぎと‥つぎつぎと


「やはり待ち伏せか」


ブルガ公爵は、口元を緩める


「全速で駆けよ」


ブルガ公爵が全軍へ一括すると、第四軍は全速で都市ゼンダの方向へ逃げ出した


なに‥? 待ち伏せ部隊は、驚く

向かってこぬのか‥それも、敵陣へ逃げてどうする

丁度良い、引き返す手筈のルピア公国騎兵隊と挟み撃ちよ


丘から降りてきた待ち伏せ部隊は、先頭は騎馬の速度を緩め

後方が追い付くのをまち、合流し、全速で駆けだした

しかし、イシュ王国軍の騎馬が早く、みるみる離されていく


間延びしている自軍騎兵隊を吸収しつつ、

みるみる離されていく待ち伏せ部隊を確認していたブルガ公爵は、違和感を感じていた


軽騎兵ではあるが、騎士の装備・旗からして間違いなくモスコーフ帝国軍騎兵隊

しかし、騎馬は全速で駆けているがスピードがない


追走していた先頭の第三陣を押さえ、指揮し追撃戦に入っていた

バチギにブルガ公爵隊が追い付いた

眼前では、敗走していたルピア公国騎兵隊が馬を回頭し隊を整え始めている


挟み撃ちにするつもりか‥


「全軍、散会しすり抜けよ」


イシュ軍は、体制の整っていないルピア公国騎兵隊とランスを交えることなく、散会し隙間をぬけ一気にルピア公国軍の後方へ飛び出した

そのスピードを緩めることなく、左右へ弧を描くように廻っていく


この作戦は‥

待ち伏せしていたモスコーフ帝国が、イシュ軍の本陣を奇襲する

出来なければ、追走しルピア公国軍と挟み撃ちにする

という策であった


しかし、ブルガ公爵はルピア公国軍とランスを交えずに、全速で通り過ぎた

再度騎馬を回頭する羽目になったルピア公国軍は隊列が崩れ、そこに到着したモスコーフ軍は、騎馬のスピードを殺され立ち往生する


左右へ弧を描くように展開していたイシュ王国騎兵隊2000名は、そのまま斜め左右から、それぞれ突撃した

ルピア公国軍騎兵隊1000名とモスコーフ帝国軍1000名は、大混乱に陥り、つぎつぎとランスの餌食となっていく


ルピア公国騎兵隊は、強いとは言えない…しかしモスコーフ帝国軍は‥騎士は強い

だが、騎馬は戦馬ではなく商馬だった


国境に近い都市、ティミアラから、ルピア公国へモスコーフ帝国騎兵隊は入国していなかった

しかし、騎士は、旅人や巡礼者等に変装し、ルピア公国へ入国していた

連れてきていなかった戦場の代わりに、急遽商馬まで使用して騎兵隊としたため、そのほころびが、戦を左右する事ととなった


イシュ王国軍は、再度隊列を組みなおした


「ほう、もう逃げないのか‥」


ブルガ公爵が突撃の指示を出そうとした、その時


後方より、イシュ王国軍へむけて、さらに、1000のモスコーフ帝国軽騎兵隊が‥

前方の乱れる敵軍の後方より、さらに、1500のルピア公国傭騎兵部隊が‥

全速で突進してきた


「くっ、二段構えだったか‥」


ブルガ公爵は、口元をゆがめつぶやいた



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