第10話 イシュ国王の治療2
異世界召喚 10日目
フェランツ国王の治療を行った翌日から、毎日昼、国王の回復状態の確認に伺っていた。
昼食時に伺っているのは、実際食事中に話を聞く事で、より胃の状態が把握しやすいと思っているからだ。又、毎回、魔法陣にてスキャンもしているが、特に問題はなかった。
国王も王妃も、他に気を回す余裕が出てきた。博影の事、魔法陣の事や、前世界の事なと多くの事を聞いてきた。
3日目からは国王の部屋に、国王の食事以外に、王妃、博影、カローイ、ベレッタ、ティアナの昼食まで用意された。
食事は、国王と同じもので毎回、国王は…
…ほら、味気ないだろう…
とか、
…そろそろ肉が食べたい…
とか、笑いながら博影との会話を楽しんでいた。
そして、体の調子や筋肉を鳴らすために、3日目よりベッド横で、机を掴み立つリハビリを開始し
5日目からは、博影やカローイに摑まって歩く練習も始めた。
7日目で、休み休みではあるが、城の中を歩けるまで回復していった。
城の中を歩く姿を見た者達から、話しが伝わり、
良い事では…貴族や市民が国王の回復に安堵しモスコーフ帝国との戦いに、イシュ王国の未来に光を感じた。
悪い事で、言えば…国王の回復を知った貴族達より、お見舞いの面会の申し込みが相次いでいる事だった。
王妃は、やっと良くなり始めた国王の体を心配し、体調が回復したら、広間にて全員と会うのでと申し込みには、すべて断りを入れていた。
その中で、博影達だけが毎日、国王と会っている。もちろん、経過観察の為だが、当初は、城内で貴族とすれ違った際、好意的に挨拶を交わしていた貴族達が、徐々に妬みの入った目で、挨拶を交わすようになってきた。
博影は、後ろ立てとなっているダペス公爵に影響が及ばないように、10日目からは、ベレッタと2人で国王の元へ伺うことにした。
そして、14日目で…問題がないことを確認し、後は…
今日で経過観察は終わり、これからは、半年に一度見せて頂きたい。もちろん、体の調子が悪い時はすぐに参ります。
と、伝えた。
本当に残念がる国王に、最近の博影達の立場を薄々感じていた王妃は了承した。でも、半年後は長い
国王の体が心配だからと、3ヶ月にごとに王都に来る事を約束させられ、ダペス城へ帰る事が許された。
博影と、ベレッタは城を出てダペス邸へ歩いていた。すると、貴族エリアの城門より、急使が入ってきた。急使は、まっすぐ城へ向かう。
「モスコーフ帝国絡みでなければ良いのだけれど」
ベレッタが心配し、急使の過ぎ去った後を振り返っていた。




